編集後記集
【メルマガIDN 第179号 090915】

たかお会《八ヶ岳山麓の坪庭と霧ヶ峰高原ハイキング》に参加した 
 09年9月3日の9時半にJR八王子に集合し、10名の参加者が3台の車に分乗し、JR八王子駅の南口を出発。八王子ICから中央高速に乗り、最初の目的地である勝沼の《トンネルワインカーヴ》と《大日影トンネル遊歩道》を目指した。

トンネルワインカーヴと大日影トンネル遊歩道

《大日影トンネル遊歩道》を抜けて、JR勝沼ぶどう郷駅側へ出る


NEC蓼科山荘 出発前に記念写真を撮る


坪庭自然園を散策する


白樺湖を見下ろす展望台で小休止


八島湿原 手前は八島ヶ池

 明治の鉄道の文化遺産《深沢トンネル》と《大日影トンネル》は明治36(1903)年に開通し、その後のぶどうやワインの輸送に大きな影響を与え、平成9(1997)年にその役目を終えた。

 そのままの姿をとどめている《深沢トンネル(長さ1,100m)》は、ワインの長期熟成と付加価値を高める施設として整備されている。温度は年間を通じて6~14℃、湿度は45?65%とワインの熟成には最適な条件がそろっており、地元のワイナリーや個人オナーのワインを保管している。

 《大日影トンネル》は役目を終えた後、平成19(2007)年8月に《大日影トンネル遊歩道》として新たにスタートした。全長1,367.80m、幅3.57m~3.74m、高さ4.90m。
 遊歩道として再生されたトンネルの中には、レンガ壁、レール、鉄道標識などが当時のまま保存されている。保守点検をする作業員のための待避所にはトンネルの歴史や見所の説明パネルが取り付けられている。

 カーブ管理棟兼観光案内所側から入り、鉄道の歴史はもとより、レンガ造り構造(英国式)など明治の鉄道技術について理解を深めながら、40分ほどでJR勝沼ぶどう郷駅側へ抜ける。トンネルを抜けて振り返ると《大日影トンネル》と北側に造られた新しいトンネルの入り口が並んで見える。

勝沼ぶどうの丘でワイン料理を楽しむ
 《大日影トンネル遊歩道》を抜けて、JR勝沼ぶどう郷駅前の広場より、甲府盆地東端に広がるぶどう畑の中の小高い丘の上に建つ《勝沼ぶどうの丘》を望む。

 丘を目指して車でひと走りし、甲府盆地はもちろん、南アルプスまで見渡せる眺望を楽しめるワインレストランで昼食。
 勝沼ワイン料理のメニューの中から、パスタ(めんたい・ミートソース・ぺペロンチーノ)、ワインで煮込んだカレーなどの中から各人の好みの料理を注文する。私は、運転する人に申し訳なく思いながら《シャトー勝沼(赤) 2004年》のグラスワインを注文した。
 昼食後、約180銘柄、2万本ものワインが貯蔵されている地下ワインカーヴを見学し(試飲もできる)、美術館を見る。隊長は夜に飲むための赤と白ワインを買い込んで出発。

 途中、お孫さんの急病で遅れて到着した武田さんを小淵沢駅で出迎えてた。11名の参加者がそろったところで、山本さんの車の先導で《NEC蓼科山荘》に向かった。

NEC蓼科山荘
 NEC蓼科山荘では、マネージャーの高橋さんが元気のいい声で出迎えてくれた。ここは、12室(定員48名)の保養施設。山荘自慢の大浴場の温泉は、酸性ナトリウム一塩化物硫酸塩温泉(弱酸性低張性高温泉)で、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・きりきず・やけど・慢性皮膚炎に効能があるという。
 4時頃に到着し、少し休んで、入浴後食事。食後に幹事の部屋に集まって、たかお会恒例のフォトストーリーで作成した過去のイベントのスライドの上映会、その後、卓球(ピンポン?)をして、カラオケで全20曲ほどを歌い、11時過ぎに、あくる日の天気を心配しながら就寝。

 4日の朝、7時半に食事、8時半よりミーティングのあと9時に出発。幸い雨は降っていなかった。

ピラタス蓼科ロープウエイで上がり、坪庭自然園を散策
 20分ほどのドライブで、《ピラタス蓼科ロープウエイ》の山麓駅に到着。天気が思わしくないので、上まで行くか思案したが、上ってみることにする。
 《ピラタス蓼科ロープウエイ》は、信州蓼科高原の八ヶ岳にあり、山麓駅(標高1,771m)~北横岳と縞枯山の稜線にある山頂駅(標高2,227m)まで結ぶ100人乗りロープウエイ。
 視界はほぼゼロの中を約7分間で山頂駅に到着。駅舎を出ると細かい雨が降っていたが、坪庭全体は明るく、ガスはなかった。坪庭の面積は33万平方メートル、8,000年前の溶岩で出来た台地で、30分~40分で歩くことが出来る遊歩道が整備されている。

 期待した遠望はあきらめて坪庭の遊歩道を歩き、横岳神社にお参りし、10時半頃にロープウエイの駅舎に戻る。ロープウエイの出発を待つ間に外は雨が降り出す。再びガスの中を山麓駅へ降りると、雨は本降りとなっていた。
 雨の中、ワイパーを動かして出発し、車山を目指す。白樺湖の脇を抜ける頃には雨はやんでいた。

眼下に白樺湖を見る
 途中、眼下に白樺湖を見下ろす展望台で小休止。白樺湖は、長野県茅野市と北佐久郡立科町の境、八ヶ岳中信高原国定公園にある湖。周囲約6キロメートル、面積約35ヘクタールの人造湖で、湖面標高は1,416m。もとは農業用水を確保するため建設された人工の温水溜池である。現在は観光開発が進み、白樺湖を中心とした一大リゾート地として知られている。

八島湿原を散策する

 途中《霧が峰富士見台》で小休止。雨はやんでおり、遠方に明るいところがあるが、待望の景色は望むことが出来なかった。

 12時過ぎに八島高原に到着。天気を心配して、昼食の前に《八島湿原(八島ケ原湿原、七島八島)》を散策することにする。
 八島湿原は、国の天然記念物に指定されている三大湿原のひとつ(昭和35年に天然記念物に指定)。南北620m、東西1,050mの卵形をしていて、西側に八島ヶ池、東側に鎌ヶ池があり、その中間に鬼ヶ泉水と呼ばれる池がある。
 この湿原はおよそ1万2千年が経過し、本州ではもっとも古いとされている。植物は約260種類。八島湿原一周は約3.7kmで、散策コースとして遊歩道も整備されている。一周するための所要時間は約90分が必要とのことで、われわれは東の散策コースを30分ほど歩いて引き返した。

A・coopピアみどり店で買い物をし、帰路に
 八島湿原を散策のあと、八島山荘で昼食を済まし、2時前に出発。同じ道を戻り、白樺湖の見える展望台で再度の小休止のあと、152号線に入り茅野に向かう。 茅野を過ぎたところにある、《A・コープピアみどり店》に立ち寄る。生産者直売コーナーで、新鮮な野菜や果物を買ってお土産にする。

 諏訪ICより高速道路に入り、双葉SAで休憩。交通費などの清算を終えて、途中小雨模様の高速道路をひた走り、八王子駅に5時45分頃に到着。
 期待した雄大な景色を見ることは出来なかったが、行く先々で、心配した雨を免れて二日間の行程を終えることができたのは幸運だった。予定されていた小坂さんにお会いできなかったのは残念でした。
 参加された皆さん、お疲れ様でした。運転していただいた東川さん・山本さん・金子さんにお礼申します。

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