編集後記集
【メルマガIDN 第190号 100301】

ホールインワンをしてしまった
 先日、ホールインワンをしてしまった。千葉のMカントリークラブの7番ホールでの出来事。130ヤードの奥3ヤードを6番アイアンで打ったら入ってしまった。ティーグラウンドからは、ボールがまっすぐに飛んでいったのは見えたが、グリーンにオンしてから転がり、ボールは見えなくなった。大きめのクラブで打ったので、グリーンオーバーしたのかなと思った。右前方のレディースのティグランドのそばにいたMさんが大声で「はいった!ホールインワンだ!」と叫んだのでわかった。
 ショートホールでのワンオン率が50%を下回っている私には、一生の間に、ホールインワンをするなどとは考えたことがなかったので、驚いており、今も実感がない。

ゴルフ事始め
 ゴルフを始めたのは、20代も半ばの頃。研究所のM所長が、昼休みになると、芝生の庭にロープで直径1.2Mほどの円をつくり、30ヤードほどの距離からアプローチの練習を始める。最初はそばで見ていたが、「やってみる?」と言われて、入所間もない新人が、恐れ多くもM所長のクラブをかりてボールを打ったのがゴルフの事始めである。これは、1960年代の後半の頃のこと。
 その頃、会社には全国から選抜されて2年間研究所に勉強に来る「研修生制度」というのがあった。私より少し年上の年代の人たちで、よく学び、仕事もしたが、よく遊び、飲みにも行った。ゴルフを始めようという研修生が居て、近くの練習場に通った。
 最初にコースへ出たのは、藤沢パブリックで(今もあるのか、名前が変わったか知らない)、後半のハーフを54で廻った記憶がある。ドライバーと5番・7番・9番のアイアンでラウンドした。今でもこれに近いスコアが出ることがある。

地域住人のゴルフクラブに参加している
 私の住んでいる地域住民のゴルフクラブ(IHGという名称)に参加している。IHGでは、2003年7月に第1回のコンペを開催し、年に4回のペースで、2010年3月に第28回のコンペが開催され予定になっている。コンペには30名近くが参加し、4組ずつがアウトとインから同時にスタートする。

 IHGでは、年に4回のコンペのほかに、「月イチ」と称するゴルフ会も計画されており、20名前後の参加者を数える。IHGでは、会長と幹事団が立ててくれる計画に、都合のいい時に参加させてもらっている。


ホールインワンしたボールは龍グッズの中に置かれている





ホールインワンしたボールを3つの龍の置物が支えている


ホールインワンの達成
 私のホールインワンは、2月の第3月曜日に開催された「月イチ」で出た。久しぶりにIDNの定例会議とバッティングしなかった「月イチ」に参加させてもらった。この日にホールインワンがでたのは偶然ではあるが、多少の予兆があったかもしれない。

 最近のコンペや「月イチ」でニアピンをもらうことがあったこと。ホールインワンが出た前の6番ホールで、残り150ヤードを5番アイアンで打ったら、ナイスショットでピンに向かってまっすぐに飛びグリーンをオーバーしたこと。
 7番のショートホールでは、ピンは3ヤード奥にあり、ピンまで133ヤード。ヘッドの芯に当たると私には7番の距離であり、迷ったが多少のミスを想定し、軽くオーバー目に打とうと6番アイアンに変えた。グリーンにワンオンしたいとは思ったが、ホールインワンになるとは予想もしなかった。

ホールインワンの確率
 ゴルフを始めてから何回ラウンドしたか計算してみた。正確にはわからないので、会社時代は月に1回、リタイヤー後は月に2回とすると、およそ660回ということになる。

 ホールインワンの確率については、諸説あるようだ。正式なホールインワンの条件は、18ホールのコースで、パー3が6ホール以下であること。パー3が3ホール以下の9ホールのゴルフコースなどで出たホールインワンも日本のゴルフ保険などでは、ホールインワンの対象になっているそうである。

 中級から上級者のアマチュアの場合は、概ね 2000 から 3000 ラウンドに1回の確率という説がある。しかし、初心者を含む全てのゴルファーの平均と考える場合には、さらに確率は低くなる。
 1983-2003年の20年間の米国PGA統計で見ると 毎年平均で30回のホールインワンが競技中に出ており、900ラウンドに1回ほどの確率だそうである。
 私のレベルを中級の下とすると、3000 ラウンドに1回の確率なるが、660回での達成は、アメリカのトッププロの平均をも上回っていることになる。
 確率というものは、それを上回っている場合と、下回っている場合の平均になるわけで、私の場合は偶然としかいいようがない。

ホールインワンの記録
 ホールインワンの記録を見てみると、最多記録は59回(アルバトロスも含む)達成した人があり、1年間に11回、5日間に4つという記録があるという。プロゴルファーでは、故バイロン・ネルソンが記録保持者で50回出しているとのこと。
 最も若くしてホールインワンをした人は、イギリス人で5歳と212日で122ヤードを。6歳の時に最初のホールインワンを達成したタイガー・ウッズより早い。最年長のホールインワンは、102歳の女性で、100ヤードをドライバーで打って出したそうで、102年間生きていて初めての経験だったという。

その夜の懇親会
 IHGのゴルフでは、コンペの会場は決まっているが、「月イチ」のほとんどが房総半島のゴルフ場銀座のどれかで開催される。会長と幹事団の人たちが、情報とコネを駆使して、比較的良いコースで、安くプレイできる日を選んでセットしてくれる。
 コンペや「月イチ」の当日は、何台かの車に分乗して出かける。プレイの終了後は風呂に入って、簡単なパーティをして、運転しない人は遠慮しながらビールを少し飲んで、一旦帰宅してから改めて懇親会を行うのが通例となっている。

 この日の懇親会の費用を私が持ちたいと主張したが、副会長のMさんの裁断で、会費制にし、私はお酒を提供するということになった。会社時代には関連会社の保険の担当者が必ずゴルフ保険の更新を要求してきたので、半ば義理で続けていた。しかし、リタイヤーした後はホールインワンをすることが予想できなかったので、保険には加入していない。
 そういうこともあって、「ホールインワンをしたから、宴会費用を持つという悪しき例は作らないでほしい」と助け舟(?)を出してくれた人もいて、Mさんの裁定に従うことにした。

 その夜に予定されていたお店に、お酒の持ち込みの了解をもらってから酒屋へ行った。お店の主人とも相談しながらお酒の銘柄を物色した。好きにお酒を選ぶのは楽しいものである。五人娘(地元の千葉)、芳薫(私の田舎である佐賀の鹿島)、猩猩(奈良)の3本を懇親会の席へ持ち込んで、おそらく、一生に一度しかないであろう、お祝いの乾杯をしてもらった。

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