ネット環境を変更~NTTのBフレッツからJ:COMのケーブルへ~
【メルマガIDN編集後記 第334号 160315】

 2016年3月に、我が家のネット環境をNTTのBフレッツからJ:COMのケーブルへ変更した。1995年頃から幾多の変遷を経てきたが、今回は大きな変更となる。

工事の前に機器の配置と配線ルートの検討


ワイヤレスケ-ブルモデム
(HUMAX)


電話の為のCM6560TV



CSのチューナー(WA-7500 HUMAX)


同軸の取り出しとブースター(リビング)


クローゼットの中での分岐(FMチューナーへ)


同軸ケーブルを壁を貫通して配線


ケーブルを一新し不要になった古いケーブル


私ネット環境の変遷

2009年頃以前:電話・放送・通信>
 ずっと以前には、電話回線に電話機かパソコンのどちらかを接続して使用する時代を経て、NTTの《ISDN》から《ADSL》を使うように改善された。この段階は、住戸単位でのネット環境の変化である。

 その後の光ファイバーの普及により、私の団地のネット環境が変わった。各住戸まで光ファイバーを引き込む方式も許容されたが、その時点では、NTTの集合住宅用の《Bフレッツ》を選択した。
 住棟の入口まで光ファイバーで、その先はDSLで各戸に供給、室の壁のモジュラージャックより取り出してスプリッターを介して電話系(電話とFAX)とデータ系に分け、データ系はモデムを介してルーターに接続してパソコンやタブレットを使用していた。

 放送系としては、団地(全8棟)のアンテナで受信して、地上波のVHF・UHFを各戸に再送信していた。BSは住棟単位で共用アンテナを設置して受信し、CSは各戸でアンテナを設置していた。

2009年頃:《放送》の改善>
 地上デジタル放送が開始された2009年頃ころに、CATV会社のJCN千葉(現在はJ:COM)が各戸にCATVを引き込むサービスを提供してくれ、VHF・UHF・地上デジタル放送の視聴が出来るようになった。この時の各戸の費用負担はなく、放送のサービスの向上をありがたく享受した。
 セットトップボックスを購入またはレンタルするとCATVの多チャンネルの受信を、ケーブルモデムをレンタルすれば、インターネットのサービスを受けられるようになったが、このサービスは受けなかった。
 団地としては、各戸への再送信用の機器と配線(同軸ケーブル)のメンテナンスや更新の手間がなくて済むことになった。

 この時点での改善がもうひとつあった。ケーブルでFM波が送られており、室内アンテナによるFMの受信に比べて受信状態が格段に良くなった。(第165号 090215の編集後記『よみがえった40年前のチューナー 《サンスイ TU-777》』参照)

今回の変更 BフレッツからJ:COMへ
 従来の《電話》と《通信》の環境が、BフレッツからJ:COMへ変わったのが主な変更点である。《放送》については、従来の方式が大きく変化してはいない。
・建物装備:
 リビングに加入電話コンセント・同軸の取り出し(2口)
 個室B(子供室)に同軸の取り出し(2口)
・利用:
 テレビ・ビデオレコーダー:リビング・個室B(子供室)
 FM受信:リビング・個室C(書斎)
 電話:個室Cに親機(FAX)・リビングに子機
 通信(従来):個室Cに、スプリッター・モデム・ルーターを設置

 以下に、利用の種別ごとに今回どのように変わったかを記す。
<電話>
 電話は、大きな変更となった。従来は、リビングにあった加入電話コンセントから、個室Cまでペア線を露出で長距離を引き回し、個室Cでペア線をスプリッターに接続し電話機とFAXに接続していた。
 今回は、個室Bの同軸の取り出しより、間にあるクローゼットを通り、一部に貫通用の穴をあけ(写真参照)、個室Cに同軸を配線し、個室Cに設置したブースターより分岐して、電話の為のCM6560TVへ接続。CM6560TVの[電話機(黒色)]に電話機(親機)を接続している。CM6560TVには[電話回線(黄色)]の端子があり、現時点では、Bフレッツの電話回線で電話を利用している。間もなく、この回線は切断し、同軸(ケーブル)の回線に切り替わる。この時点から、J:COMから電話料金の請求が来ることになる。

<通信(インターネットなど)>
 通信(インターネットなど)についても大きな変更となった。従来は、<電話>のところで記したスプリッターより通信用のモデムにペア線で接続し、さらにLANケーブルで無線ルーター(X400V)に接続し、デスクトップパソコンをLANケーブルで接続、個室Bのノートパソコンや、家全体で利用するタブレット(スマホも)をWiFiで接続していた。
 今回は、電話のところで記したブースターの先にワイヤレスケ-ブルモデム(HUMAX)を接続し、HUMAXが従来のX400Vを代替することになった。
 なお、プロバイダーの契約はOCNを変更していないので、メールアドレスも変更していない。

<放送>
 放送については、従来よりCATVの配線がなされており、従来との変化は少ない。映像の為の配線を一新してくれたこと、CSのチューナー(WA-7500 HUMAX)を1住戸に1台を無料で設置してくれたことが新規。

<FM放送受信>
 J:COMのケーブルでFM波が送られてきており、リビングと個室Cで利用している。個室Bより個室Cへ同軸の配線をクローゼットの中で分岐して、FMチューナーに接続した。リビングのFMチューナーへの接続は、従来の同軸を分岐して接続していた方法に変わりはない。

エピローグ
 ブースターを2台設置し、ケーブルよりの電波状態を良質なものに、ワイヤレスケ-ブルモデム、電話用のCM6560TV、CSチューナーが新しく設置され、ケーブルを一新する工事に対して、支払いは、初期費用として、
3,000円。電話の支払いがNTTからJ:COMに変更になる。回線をJ:COMに変更したことにより、2万円の恩典があるという。
 『ジェイコム マガジン』の3月号が提供され、CSの(無料の)多チャンネルを見ることが出来るようになっているが、まだ見る暇がない。【生部 圭助】
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