パソコンは良き助っ人だけれどトラブルと大変
最近では、タブレットやスマートフォンの助けを借りることも多いが、パソコンパソコンがないと仕事にならない。パソコンの進歩と変化が激しくて、適応してゆくには日々の努力が欠かせないが、パソコンにトラブルが発生すると、専門的な知識のないものにとってはパニックに陥ることがある。 Windows10がリリースされて、私もアップグレードして快適に使い始めたが、ある日突然トラブルに見舞われて、大変苦労した。その顛末について記してみたい。 Windows10へのアップグレード Windows7のデスクトップをWindows10にアップグレードするにあたって、トラブルが発生し仕事全般が滞るのを恐れた。対応策として、500GBから1TBに増強したハードディスクにWindows7のクローンを作成し、クローンの方をWindows10にアップグレードした。ついでに、メモリーも4GBから8GBに増強している。 実は、Windows7のクローンをWindows10にアップグレードドする際にも、トラブルがあった。ファイルのダウンロードに対して、某銀行が推奨のセキュリティソフトRapportが疎外していることがわかり、これをなくすことでアップグレードに成功した。現在の私のデスクトップPCの中に2つのハードディスクが存在し、2016年5月3日時点のWindows7は完全に保存されている。 Windows10のバージョン1607へのアップグレード 2016年の9月14日にWindows10のアップデートがあり、結果、バージョン1511(OSビルド10586.589)となった。9月24日にバージョン1607へのAnniversary Updateを行った。このアップグレードは問題なく終え、快適に使い始めた。 トラブルの発生:発端 2016年10月17日にトラブル発生。Windows Live Mail 2012のごみ箱を空にしているときに突然PCが停止、フリーズ状態となり、強制終了した。 ①PCの立ち上げ時のトラブル 電源をONにすると、自動修復の準備をしています→PCを診断中→PCが正常に起動しませんでしたと表示され、再起動すると立ち上がる。一旦立ち上がると通常の使用では問題ない状態が続いた。しかし、徐々に不安定になり、11月9日に、立ち上げ時の音声は出るが画面が表示されない状況に立ち至った。 手に負えなくなって11月17日に、近所の私の主治医(パソコン屋のオヤジ)のところにデスクトップを持ち込んだ。主治医は「グラフィックに問題あり」との見立て、すぐにグラフィックボードを交換することで、立ち上げ時の問題は解決した。
PCの立ち上げの問題を抱えながら、ほかにもいくつかの問題が発生していた。最も深刻なのが、アップデートができなくなったこと。更新プログラムを確認すると、「更新サービスに接続できませんでした。後で自動的に再試行されますが、今すぐ手動で確認することもできます。この問題が引き続き発生する場合は、インターネットに接続していることを確認してください」というメッセージが表示される。 ネットで調べると、同じ問題を抱えている人がいるけれど、的確な解決方法を示しているのを見つけることができなかった。仕方なく、「Windows Update カタログ」を利用して、下記を手動でダウンロードし、インストールすることでしのぐことにした。これらをインストールすることで、PCのセキュリティを完全に保つことができているか自信はない。 ・Windows10の累積的な更新プログラム ・Windows10のセキュリティ更新プログラム それまでに自動更新したものの中には私のPCには不要なものがたくさんあることが分かった。これはおまけ。 ③エクスプローラー エクスプローラーを開くと、PCが開き、PCの中に存在するすべてのファイルをチェックするかのように挙動をし、落ち着くまでに長時間がかかり、すぐに作業を開始することができなかった。このトラブルについては、Windows Searchを無効にすることで解決した。 ④メール トラブルに悩みながら、PCを初期状態に戻す(リカバリー)ことで解決するしかないかと考えるようになった。個人用のファイルを保持して(アプリと設定を削除するが、個人用ファイルは保持)リカバリーし、簡単にトラブルを解決してくれそう方法があるが、よく調べてみると、追加アプリや周辺機器の設定がなくなる恐れがあることが分かった。 Windows Essentials 2012(Windows Liveメールを含む)のサポートは2017年の1月10日で終了しており、PCを初期状態に戻した際にWindows Liveメール 2012が使用で出来なくなることを恐れた。 Windows Liveメール2012のバックアップを行い、Windows10に付属しているメールアプリを使えるように、3つのアカウントの設定を試みた。Gmailはスムーズに、OCNメールも何とか、IDNのアカウントは、設定出来ず、GMOのサポートを受けて、これまでに使ってなかったサーバーを使うことでやっと設定ができた。 しかし、「この名前を使用してメールを送信」できるはずが、受信側では、表示名の欄にメールアカウントが表示され、メールアプリの使用は問題が多いことが分かった。 以上が、PC不調による大きな問題だったが、下記の兆候も見られた。 ⑤検索ができない:タスクバーにある検索ボックス及びエクスプローラーの検索ボックスでの検索 ⑥ユーザーアカウントの追加ができない ⑦タスクバーにあるEdgeのアイコンを右クリックしてもEdgeが表示されない ⑧PCを終了するときに、スリープが表示されない このような問題を抱えながら、PCに詳しい方のサポートを得て、Windows10の修復のために下記も試みた。 ・不足または破損しているシステムファイル:sfc /scannow ・レジストリの保守:ccleaner このような経過を経ても問題の解決に至らず、いよいよPCを初期状態に戻す(リカバリー)をするしかないところまで追い込まれた。これが3月10日頃のこと。 2017年春にWindows10のアップデートがあることを知った。朗報ではあるが、予定されたアップデートは「クリエーター」対応に重点を置いた更新ではないかと勝手に予想した。一縷の望みをこのアップデートに託し、結果を見てリカバリーしようと覚悟を決めた。 「Windows10 Creators Update」へのアップデート 4月26日に、手動で「Windows10 更新アシスタント」を使い、「Windows10 Creators Update」を試みた。アップデート問題なく終了し、Windows 10はバージョン1703、OSビルド15063.0になり、さらに通常のアップデートをしたら、OSビルドは15063.250になった。そして幸運にも、このアップデートにより、先に示した問題①から⑧のすべてが解決された。 エピローグ 今回の「Windows 10 Creators Update」は、「Windows 10 Anniversary Update」と変わりないともいわれているようで、トラブルを抱えていた私にとっては救いの神ともいえるものである。喉に刺さった魚の骨が取れたような気分を味わっている 編集後記集へ |