ホームページ《龍の謂れとかたち》を冊子にまとめる
【メルマガIDN編集後記 第381号 170301】

 ホームページ《龍と龍水》を2004年の夏に立ち上げた。《龍》としては、《龍のコンサート三昧》シリーズや《龍の謂れとかたち》が主なもので、《龍水》では、私が属していた花道会とその千葉ブロックでの活動を《龍水の花と華》として紹介している。
 2006年4月にホームページ《龍の謂れとかたち》を立ち上げてから、間もなく12年になる。私は辰年生まれであり、龍に興味を持ち、出会った龍の写真を撮り、その謂れを知り、その成果を見える形にしたいと思ったことが、ホームページ《龍の謂れとかたち》を立ち上げた動機である。
 ホームページ用の素材もたくさん収集してあるが、時間を確保することが出来なくて、ページにして公開できていないものも多い。そんな中で、《龍の謂れとかたち》を立ち上げて10年を経たころからまとめてみようと思い、NPO法人自立化支援ネットワークのメルマガの編集後記に投稿したものを生かして細々と作業を続けている。250ページほどの冊子の形になっているが、追加したいもの、校正したいものが残されている。

ホームページ《龍の謂れとかたち》の最初のページ
 2006年4月に、佐賀市松原の深川製磁(株)佐賀店で妹の孫のために兜の絵皿を買い求めた。入り口に飾ってあった黄色が鮮やかな陶額が目につき、許しを得て写真を撮らせてもらった。後日、同社の銀座ショールームに行き、撮影したものが陶板に絵付けしてある「竜錦手黄地(りゅうにしきでおうじ)」という手法であることを知った。銀座ショールームでは、竜錦手黄地の「特大陶額」、「L陶額」、「片口水指」の写真をいただいた。この写真を私のホームページに掲載したいとの希望に対して、作品の名称、サイズ、価格など、もちろん深川製磁(株)の名前も記載するという約束で、許しを得た。これが、《龍の謂れとかたち》の最初のページ『竜鳳凰錦手黄地陶額』となった。
 その後時を経つに従って、作成した龍のページも膨大になり、自分自身が混乱してきたので、全体のページをカテゴリー区分して示すようにした。カテゴリーの項目を数えてみると30もある。カテゴリーは、項目をさらに細分し、別途作成した特集ページも加えて、ページの全体の構成を示している。

冊子《龍の謂れとかたち》の構成
はじめに
一章 龍の起源
 1-1 龍はいつ創造されたか
 1-2 龍が初めて登場したメソポタミアのシュメール
 1-3 日本における龍の起源~ヤマタノオロチ~
二章 象徴としての龍~龍の概念とかたち~ 
 2-1 いろいろな龍の概念とかたちがつくられてきた
 2-2 龍のかたちの特徴をあらわす《三停九似説》 
三章 瑞獣としての龍
 3-1 四種の瑞獣
 3-2 龍が活躍する陰陽五行思想と四神信仰
 3-3 十二支の辰
四章 龍にみたてる
 4-1 龍に見立てる:鳥瞰でみる龍のかたち
 4-2 厳島神社が龍のかたちに見える 
 4-3 川端龍子の龍づくし
五章 出会った龍と仲間たち
 5- 1 神社や仏閣でたくさんの龍に出会う
 5- 2 まち歩きで龍に出会う
 5- 3 祭りの山車や曳山に飾られた龍
 5- 4 絵画に描かれた龍
 5- 5 陶磁器を彩る龍
 5- 6 粋な小物:工芸品や民芸品にあしらわれた龍
 5- 7 貨幣や切手にあしらわれた龍
 5- 8 手拭に描かれた龍
 5- 9 絵本やファンタジーに登場する龍
 5-10 東博は龍の宝庫
 5-11 アラカルト
六章 波の伊八の彫刻
七章 ヨーロッパのドラゴン(竜)
 7-1 ヨーロッパにおけるドラゴン(竜)の系譜
 7-2 悪いドラゴン(竜)
 7-3 ヨーロッパの善い龍

付録 龍に関わる文献
冊子《龍の謂れとかたち》へのまとめ
 NPO法人自立化支援ネットワークのメルマガの編集を担当しており、その『編集後記』に、自称龍楽者が出会った数々の龍や得た知識について書いてきた。『編集後記』の文字数はA4サイズで2枚ほど、写真を数枚で構成している。内容は、ホームページ《龍の謂れとかたち》に掲載した素材をもとにしているが、テーマによっては、新たに調査をし、学んだ内容も多くある。
 冊子《龍の謂れとかたち》には、『編集後記』として書いたものをもとに、内容の加筆修正、複数の記事の合体、一つの記事を二つに分けてそれぞれを充実するなど、手を加えている。

冊子《龍の謂れとかたち》の構成
 冊子《龍の謂れとかたち》の構成は下記のとおりである。各章の中分類については右に示すとおりであるが、五章では、興味のあるところを探すことができるようにさらに細分化した目次を掲げている。
<冊子《龍の謂れとかたち》の構成>
 はじめに
 一章 龍の起源
 二章 象徴としての龍~龍の概念とかたち~
 三章 瑞獣としての龍
 四章 龍にみたてる
 五章 出会った龍と仲間たち
 六章 波の伊八の彫刻
 七章 ヨーロッパのドラゴン(竜)
 付録 龍に関わる文献

エピローグ
 最近、龍についてお話しする機会があり、最初に龍が登場したのは何?それは何時?何処で?と問われることがある。この問いに答えることは、自称龍楽者の則を超えて「学」の世界に足を踏み込むことになる。しかし、龍楽者にも興味のあることなので、あえて学の世界を垣間見て、あくまで龍楽者の「仮説」として、『龍が初めて登場したメソポタミアのシュメール』や『日本における龍の起源~ヤマタノオロチ~』を龍の起源の章に追加した。
 さて、どのような形で公開するかはまだ決めていない。所詮自己満足の域を出なものとして数冊製本して残す、PDFファイルとして私のサイトにアップして、URLを公開して見てもらう、電子出版をする、など考えているが、どうするかは、冊子にまとまってから考えることにする。

 「写真」について振り返ってみると、初期の写真は、いかにも力不足の感がり、撮り直したいがそれは無理な相談である。2006年に購入したコンパクトデジカメは、「MINOLTA DiMAGE F200」。私のホームページ《龍の謂れとかたち》の初期の写真は、このデジカメで撮ったものである。当時、デジカメに詳しい知人に「白が最もよく出るデジカメ」として推薦してもらったものであり、カメラメーカーがつくったデジカメとして気に入っていた。NikonFの力を借りたこともあったが、その後2代のNikonの一眼レフデジカメを使っており、《龍の謂れとかたち》のために大変に役立ってもらっている。

 《龍のかたち》シリーズとして、5本のデジブック(音楽付きのスライドショー)を作成した。デジブックはクラウド上に置かれているが、ファイルとしてダウンロードできるサービスもあり、ホームページ《龍の謂れとかたち》より派生した成果品として、複数の媒体に大切に保管している。【生部 圭助】

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