くど造り民家



くど造り民家の再生事例

佐賀県小城市 増田羊羹総本舗
06/04/16


店舗内に飾ってあったきり絵(作:不詳)

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東面 南面
南東面 南西面
南面頂部詳細
佐賀市内で見つけた、同じ様式で建てられた建物

【説明】
2006年4月16日に、くどづくり民家を再生した増田羊羹本舗を訪れた。
来客のある忙しい中で、当店の女主人にお話を聞くとが出来たので、その概要を紹介する。

・この建物は明治時代につくられた:棟梁に記録があるのを屋根の葺き替えのときに見た
・昔は質屋さんだった:昭和46年に増田羊羹が譲り受けた
・現在は店舗として使用されている(当初の平面はわからない:筆者コメント)
・店舗は以前に土間だったところと和室の一部を使用しているようだ:筆者コメント
・奥に和室が現在もある(見せてもらった)
・中庭を渡り廊下で渡ると奥に建物がある。奥は「くどづくり」ではない
・昔は奥に土壁の蔵があった
・柱は昔の状態で使用されている
・店舗の柱は表面を新しい材料で囲んで化粧してある
・和室の柱は当時のまま黒光りしている
・朱塗りの柱があった(漆塗りだと思われる:筆者コメント)
・屋根の仕様:昔は藁(わら)葺きだった。昭和47年に「葦(よし)」に変更した
・その後、2回葺き替えをしている
・60年持つと言われたが、無理のようだ
・屋根は竹で組んである(「くどづくり」の標準的な構法である:筆者コメント)
・屋根葺きの職人は今も存在している
・「吉野ヶ里」で仕事をしている職人が仕事をしてくれた
・昨年と一昨年の台風で損害を受けた
・屋根の竹組みが壊れて、現在の天井を突き刺した
・屋根と天井がはがれ、一階の土間から空が見える状態になった
・現在の状態(写真)は、台風後に葺き替えたものである
・屋根の飾りは独特のものである。(相当格式のあった家だと創造される:筆者コメント)
・屋根の飾り「耳」の部分をカラス(小城では「カチガラス」という)がついばんで、なくなってしまう
・せっかくの飾りなのに困ってしまう

*以上、当店の女主人より聞いたことに筆者が想像を交えて書いた

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