川沿いの散歩道
南の散歩道

龍のTOPへ
エッセイ:川沿いの散歩道



ここに紹介する「草野都市水路」と遊歩道は、
水循環・再生下水道モデル事業として整備されました
===
都市下水路の親水性を増進するとともに
良好な都市景観を形成するために
管理用地を利用して緑化するための植栽を行い
遊歩道を設置したものです

面積:836ha
水路延長:6.4km

(遊歩道の表示板より)



遊歩道

 

写真をクリックすると大きい写真をごらんになれます


川の表情

 

写真をクリックすると大きい写真をごらんになれます


川の源流と園生池跡地の整備


管理されている水路と遊歩道


龍のTOPへ

花たちの表情 JUN 01 2005

川沿いの花 


遊歩道のほとりの花


花で彩る家


エッセイ:川沿いの散歩道【メルマガIDN第78号 編集後記 より】
平成16年度に最も注力した仕事の報告書を提出し一段落したことにより、5月の連休には自宅にいる機会が増えた。朝食を終えてパソコンの前に座ると、やるべきことやりたいことがたくさんあり、つい長時間椅子に座っていることになる。体を動かすことの必要性を感じた。

 私の部屋の窓の下には水路があり、水路のそばには遊歩道が整備されており、時々歩いている人の頭が移動するのが見える。私も休日にテニスをやる日には、数分間この遊歩道を通って、準備運動を兼ねて走りながらコートへ行く。この遊歩道を歩いてみようと思った。

 最初は、テニスコートとは反対の方向に歩いた。水路の両側に遊歩道が設けられており、その片側を早足で30分歩いても、水路と遊歩道はもっと先まで続いており、その日は途中で引き返した。川のほとりは緑がいっぱいで、花がたくさん咲いているのに驚いた。
 家に戻って千葉市の地図で確認すると、折り返した地点の少し先が薗生(そんのう)で、水路の源流になっていることがわかった。宮野木ジャンクションの中心あたりを源流とするもうひとつの水路は、我が家のすぐ近くで合流し海の方へ流れている。合流地点より以前によく通ったヨットハーバーのある海までは約4Km。

 合流地点より、右方向の上流を「南の散歩道」、左方向の上流を「北の散歩道」と勝手に名づけることにした。

 次の日には、「北の散歩道」を上流に向かって歩いた。上流に行くにしたがって水路の幅は徐々に狭くなってゆく。こちらの遊歩道は途中で舗装が途絶えて砂利道が続いており、源流までたどりつくことが出来なかった。
 次の機会には、水路の合流地点より下流へ下ってみた。こちらの水路脇は、遊歩道とも街路とも区別がつかない状態で、途中で遊歩道がなくなっている。道路を歩いて迂回し、水路を横切りながら、水路が14号線を横切るところまで行った。これより下流は水路の幅も広くなっており、水路・歩道・車道という構成になっており散歩道という感じではなくなっている。

 以上でこの水路のおおよその状況がわかった。また、「北の散歩道」にある掲示板で、この水路は「草野都市水路」という名前であり、遊歩道は「水循環・再生下水道モデル事業」として整備されたことがわかった。掲示板には、都市下水路の親水性を増進するとともに、良好な都市景観を形成するために、管理用地を利用して緑化するための植栽を行い遊歩道を設置したもの、と紹介してある。集水面積:836ha、水路延長:6.4kmであることを知った。

 千葉市のホームページの中に「草野都市水路」が簡単に紹介されているのを見つけた。下水道局 都市排水課に電話したら、都市下水路係のNさんが出て、次の日までに親切にデータを調べてくれた。この水路は約30年ほど前に作られたこと、北の水路が2004m、南の水路が3148m、下流は合流地点から花園橋までが1340mであることを教えてくれた。遊歩道の整備は、途中にある標識で平成6年度から7年度にかけて整備されたことがわかった。

 遊歩道の路面は、20cm×10cm×8cm(高さ)のブロックが敷き詰められている。表面の角は面がとってあり、目地が見える。遊歩道と水路の間は丈夫なフェンスが設置されており、水路に入ってはいけないという表示板も随所に置かれて安全性を確保している。先日、パリが2012年のオリンピック誘致活動の一環として、街のイメージ向上のために石畳の道路を復活している状況をテレビで見た。パリは本物の石の様で、目地をはっきりと見える石畳だった。
 何回か歩いて、北と南の水路の源流まで到達し、南の源流にあった園生池は、緑豊かな広場としての整備されていること、水路沿いの遊歩道には、たくさんの桜が植えられていること、休憩のためのベンチも備え付けてあること、夜間は街路灯でライトアップし、安全で親しみやすい遊歩道となっていることなどがわかってきた。
 
 5月の終わりころから、デジカメを持って南と北の散歩道を歩いた。水路と遊歩道の表情、水路沿いの花、遊歩道のほとりの花、花で彩る家、管理されている水路と遊歩道などをテーマに写真を整理して、「南の散歩道」を私のホームページに加えた。「北の散歩道」についても、いったんページを作成したが、歩くたびに新しい発見があり、現在追加・修正を行っている。

 歩くときにイヤホーンを装着し音楽を聴きながら歩くことも考えたが、音の風景(サウンドスケープ)を楽しむためにやめにした。花の種類の多さについて、水路と遊歩道に植えられている桜の多さに圧倒される。今は緑が濃くなってきているが来年の桜の季節を楽しみにしている。


市のホームページより>
市では、稲毛区を南北に流れる草野都市下水路および園生池跡地に遊歩道や広場を整備しました。
 今までの下水路は、水路の機能を主に考えて整備していたことから、歩行者の利用面や景観も良くないものでした。
今回、市民の皆さんの利便性や景観などを考慮した遊歩道とともに、園生池跡地では、
休憩広場・多目的広場・芝広場・散策路など緑豊かな広場の整備を行い、
市民の皆さんに「うるおいと安らぎのある水辺空間」を提供しています。
 水路沿いの遊歩道には、ソメイヨシノやサザンカなどの樹木を植え、またベンチも備え付けてあります。
夜間は街路灯でライトアップし、安全で親しみやすい遊歩道となっています。
暖かな春の日、散歩やジョギングなどにご利用ください。
 問い合わせ 都市排水課 電話(245)5440


龍のTOPへ