龍の謂れとかたち
龍の謂れとかたち
待乳山聖天(本龍院)の堅山南風の天井絵
待乳山聖天
待乳山聖天は、金龍山浅草寺の支院で正しくは待乳山本龍院という
推古3年9月20日、浅草寺観世音出現の先瑞として一夜のうちに涌現した霊山
その時金龍が舞い降り、この山を守護したことから金龍山と号するようになった
待乳山聖天 正面
聖天さまの信仰
推古天皇9年(601)夏、干魃のため人々が苦しみ喘いでいたとき
十一面観音が大聖尊歓喜天に化身してこの地に姿を現し人々を救ったことから、《聖天さま》として祀ったといわれている
十一面観音菩薩を本地仏とする聖天さま(大聖歓喜天)は、仏法を守護し、仏道を行ずる人々を守護する天部の神様
衆生の迷いを救い、願いをかなえる大きな力を持つ
大根と巾着
待乳山聖天の御利益 は、夫婦和合、縁結び、商売繁盛
境内各所にほどこされた大根・巾着の意匠は、当寺の御利益を示すもの
大根は健康で一家和合、巾着は商売繁盛を表す 巾着は財宝で商売繁盛を表す
大根は人間の深い迷いの心、瞋(いかり)の毒を表すといわれている
ここは隅田川に臨み、かつての竹屋の渡しにほど近い小丘
江戸時代には東都随一の眺望の名所と称され、多くの浮世絵や詩歌などの題材ともなっている
本堂の堅山南風画伯揮毫による墨画の龍
震災・戦災により、本堂などの建築物は焼失
現在の本堂は昭和24年再建に着手、昭和36年に再建されたもの
建坪73坪(約236.52平方米)鉄骨鉄筋権現造り、耐震耐火に意を用いる
内部は木部漆塗仕上、豪荘で旧本堂の様式を踏襲、内々陣・内陣・外陣に分れている
外陣格天井には堅山南風画伯揮毫による墨画の龍
左右に極彩色の天女、内陣両壁襖に日月の画が奉額されてある
外陣格天井にある堅山南風による墨画の龍
堅山南風による墨画の龍
龍の頭部
待乳山聖天のデータ
まつちやま しょうでん
Matsuchiyama Shoden (Honryuin Temple)
浅草名所七福神 毘沙門天
住所:東京都台東区浅草7−4−1
100209/180623
龍の謂れとかたちのTOPへ