謂れとかたち
荏原神社の向拝の龍

荏原神社(えばらじんじゃ)
東京都品川区北品川にある神社。東海七福神の中の1社として恵比須を祀る
荏原神社は「南の天王」と呼ばれる


和銅2年(709年)、大和国丹生川上神社より高龗神(龍神)の勧請を受けて南品川に創建したのに始まる
長元2年(1029年)に伊勢神宮より豊受大神・天照大神を勧請
宝治元年(1274年)に京都祇園社(八坂神社)より牛頭天王を勧請

古より品川の龍神さま(品川の総鎮守)として、源氏、徳川、上杉等、多くの武家の信仰を受ける
往古より貴船社・天王社・貴布禰大明神・品川大明神と称していた
明治元年(1868年)勅祭社に准ぜられた(准勅祭社という)が、同3年改めて郷社に列した
明治8年、品川貴船社の名を改めて、荏原郡の名をつけて「荏原神社」に改称
旧荏原郡(品川、大田、目黒、世田谷)の中で最も由緒のある神社であったことから
荏原郡の名を冠した社号になった
東京遷都の際には、明治天皇の内侍所となった



荏原神社を遠望する


荏原神社 本殿

向拝の龍の彫刻
荏原神社では薄暗い中、向拝に龍の彫刻があるのを見つけた
向拝は二段に分かれており、上段の龍は下方を、下段の龍は上方を見つめている
荏原神社は龍神を祀る神社であることから、向拝に龍がおかれていると推察する。


荏原神社の向拝  2019年5月 撮影



向拝の龍の彫刻


上段の龍


下段の龍 龍の頭部と龍玉


荏原神社
住所:東京都品川区北品川二丁目30-28


160207/190519
屋根の龍神
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