龍の謂れとかたち
回向院の本堂にある龍の天井絵 東京・両国

回向院
正称は諸宗山無縁寺回向院
江戸三十三箇所観音参りの第4番札所
墨田区本所地域内に所在していることから「本所回向院」とも呼ばれている

明暦大火(俗に振袖火事 1657年明暦3年)が起こり焼死者10万8千人の大惨事となる
当時の将軍は徳川家綱は、遺体を葬るため「無縁塚」を築き、念仏堂を建立
有縁・無縁・人・動物にかかわらず生あるものすべてのものへ
仏の慈悲を説くという理念のもと「諸宗山無縁時回向院」と名づけられた
安政大地震、関東大震災、東京大空襲など天災地変・人災による被害者
海難事故による溺死者・遊女・水子・刑死者・横死者の無縁仏・動物などが埋葬供養されている
著名人の墓として、山東京伝、竹本義太夫、鼠小僧次郎吉など
参拝客のために両国橋が架けられた

龍の天井絵
本堂に入ってすぐのホールの木組みがされた天井の中央に龍の絵がある
この木組は、陸前高田市の製材会社より取り寄せた杉材で作られた
龍の天井絵の大きさは約3Mの正方形
龍の天井絵が描かれたのは2年ほど前だが、描いた人はわからないとのことだった
天井絵の下で拍手をすると、ブルブルと音がする「鳴き龍」現象があると言われている
撮影した日に試してみなかった



回向院山門


本堂正面


ホール正面の壁画と天井


ホール天井の木組と天井絵


龍の天井絵


龍の頭部と龍玉


旧両国国技館
天保4年(1833)より回向院で相撲興行が行われた
1909年(明治42年)に旧両国国技館が境内に建設された
収容人員は13,000人
東京大空襲までに三度の火災に見舞われた
昭和53年(1983)に解体された


旧両国国技館(昭和10年代)


旧両国国技館跡
白い円筒形の建物は、当時の土俵の位置を示している


住所:東京都墨田区両国二丁目8番10号
電話: 03-3634-7776


180613
龍の謂れとかたちのTOPへ