謂れとかたち
江の島の龍宮(わだつみのみや)の龍大神

江の島の由緒
 社伝によると、欽明天皇13年(552年)に、「欽明天皇の御宇、神宣により詔して 宮を島南の竜穴に建てられ
一歳二度の祭祀この時に始まる」とある
これは、欽明天皇の勅命で、島の洞窟(岩屋)に神様を祀ったのが、江島神社の始まりであることが記されている

 江の島は、鎌倉時代のころまでは全島が信仰の対象とされて
みだりに島へ渡ることはできないようになっていたが、江戸時代には弁天信仰の地として栄えた

 突然海底から浮き上がったといわれる江の島の誕生の不思議さと
五頭竜と天女の伝説が語り伝えられることによって、弁才天への信仰がさらに高められてきた

龍宮(わだつみのみや)の龍大神
《わだつみ》という言葉は、万葉集に頻繁に使われており、語源は《海(わた)つ霊(み)》で、海の神をさす海神
今では海そのものを意味するようになっている

 江の島の龍宮(わだつみのみや)は、平成6年9月吉日に岩屋洞窟の真上に鎮座となった
五頭龍は江の島の正面にある龍口寺に祀られたが
龍宮(わだつみのみや)にも御祭神《龍宮大神》として祀られている

謡曲『江ノ島』には
天女が龍神と姿を現じて、七難即滅七福生悪事災難を払いて
諸願成就を宣う声も新たに聞こえた、とある

龍宮の入口の上部には、右前足に龍珠を握り、口にも龍珠をくわえている龍大神がおかれている


龍宮(わだつみのみや)


龍宮(わだつみのみや)の正面


龍大神


龍珠をくわえている龍大神



龍宮(わだつみのみや)にも御祭神《龍宮大神》が祀られている



龍宮(わだつみのみや)の内部にある龍の彫刻


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