龍の謂れとかたち
2008年にヨーロッパで出会った龍と竜
ミヒャエル門(正面)のヘラクレス像(ウィーン)
今回のヨーロッパのコンサートツアーの中で《竜》に出会うことを願っていた
ヨーロッパにおける《竜(ドラゴン)》は、秩序を乱す邪悪、醜悪なものとして位置づけられている
キリスト教では、大天使ミカエルや聖ゲオルギウスによって退治される対象となっている
英雄に退治される「竜」の話や、竜退治をモチーフにした神話や伝説も多い
ここに紹介する動物はドラゴン(竜)でないものもあるが、《英雄に退治される「竜」》として取り上げた
ミヒャエル門
コールマルクト通りの正面に王宮のミヒャエル門が見える
バロック様式のミヒャエル門は王宮の正門として18世紀につくられたたもの
門の入り口の両側には ヘラクレス12功業(難業)をモチーフにした4つの像がある
Google Earthより(矢印は写真の撮影方向を示す)
ミヒャエル門(ウィーン 王宮)
ヘラクレスの4つの彫刻
ヘラクレスの神話
ヘラクレスの神話は人間として生まれ、地上から各種の怪物・害悪を追放するという
人類奉仕の難業によって神性を獲得した英雄の話
ヘラクレスはギリシャの最高神ゼウスと人間の女アルクメネのあいだに生まれた半神半人
ゼウスの正妻であるヘラは人間の女から生まれた子供に敵意を抱く
ヘラの姦策によってミュケナイ王のエウリュステウスに仕えることになる
エウリュステウスはヘラクレスに命がけの難題を次々に課す
ヘラクレス像
ミヒャエル門にあるヘラクレス像は《ヘラクレスの12の功業(難業)》をモチーフにして作られたと思われる
12の功業の名称については『ウィキペディア』と『ヘラクレスの冒険(アガサ クリスティ)』で表現が異なっている
4つのヘラクレス像が12の功業(難業)のどれに相当するか確信が持てない
功業(難業)と彫刻(に登場している動物など)より推量して写真のキャプションには?つきで書いてみた
レルネのヒュドラ(その2)
位置:左の外 |
地獄の番犬ケルベロス(その12)
位置:右の外 |
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アマゾンの女王の腰帯(その9)
位置:左の内 |
テセウスを救出するヘラクレス
位置:右の内 |
ヘラクレスの12の功業(難業)
ウィキペディア(Wikipedia) |
NO |
ヘラクレスの冒険(A.クリスティ) |
ネメアの獅子
レルネのヒュドラ
ケリュネイアの鹿
エリュマントスの猪
アウゲイアスの家畜小屋
ステュムパリデスの鳥
クレタの牡牛
ディオメデスの人喰い馬
アマゾンの女王の腰帯
ゲリュオンの牛
ヘスペリデスの黄金の林檎
地獄の番犬ケルベロス |
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ネメアの谷のライオン
レルネーのヒュドラ
アルカディアの鹿
エルマントスのイニシシ
アウゲイアス王の大牛舎
ステュムパロスの鳥
クレタの島の雄牛
ディオメーデスの馬
ヒッポリュトスの帯
ゲリュオンの牛たち
ヘスペリスのりんご
ケルベロスの捕獲
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アガサ クリスティの『ヘラクレスの冒険』
アガサ クリスティはヘラクレスの12の功業(難業)を下敷きにして書いている
名探偵エルキュール ポアロのファーストネームは、ヘラクレスに当たるフランス語である
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ミヒャエル門の中庭側にあるヘラクレス像へ
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