龍の謂れとかたち
龍の謂れとかたち
2008年にヨーロッパで出会った龍と竜
ベルリンの地下鉄 リヒャルト・ワーグナー広場 駅 の竜(ドラゴン)
ツォー駅より地下鉄U2をビスマルク・シュトラーセでU7に乗り換え、リヒャルト・ワーグナー・プラッツ駅へ
線路の向こうの壁にワーグナーにゆかりがあると思われるたくさんの絵が置かれている
ホームを歩いて、竜(ドラゴン)とおぼしき絵を発見した(06/06/04)
2008年にもう一度訪れた
今回はドラゴンが登場しない絵も紹介する
それぞれの絵が何を意味するのかは今後の課題である
この絵は何を意味するのか?
想像してみると、ワーグナーが作曲した「序夜と三日間のための舞台祝典劇」と題する
楽劇「ニーベルングの指環」にゆき着く
1848年から1874年にかけて作曲された、上演に約15時間を要する長大な作品である
序夜
第一夜
第二夜
第三夜楽劇『ラインの黄金』
楽劇『ワルキューレ』
楽劇『ジークフリート』
楽劇『神々の黄昏』
第二夜(指輪第3部)の中に
ミーメの養育の狙いは、かつて巨人族のファーフナーが竜に化身し
指環と共にニーベルングの宝を抱え込んでいるのだが、そのファーフナーを殺させ、指環をせしめることだった
ジークフリートは実の父親の形見である折れた剣を自ら鍛え直し、名剣ノートゥングを手に竜退治に行く
竜の血を浴びたジークフリートは声無き声を知る所となり、ミーメの奸計を見破る
というシーンがある
ワーグナーは当初、北欧神話の英雄であるシグルスの物語をモチーフとした
『ジークフリートの死』として着想したが、次第に構想がふくらみ現在の形となった
リヒャルト・ワーグナー・プラッツ駅の絵 絵の全景
ジークフリートとドラゴンの拡大
北欧系の古い伝説
邪悪なドラゴンが登場し、英雄ジークフリートに退治されるという北欧系の古い伝説がある
このドラゴンは、ファーブニル fevnir、ファフニール fefnirと呼ばれる
毒のあるドラゴンで、大地を震わせて歩く怪物
心臓に魔力があり、これを食べたジークフリートは鳥の声が理解できるようになり、アルベリッヒの罠にかからずにすんだ
また、ドラゴンを退治したときに浴びた返り血により、ジークフリートは刃を受けても傷つかない体になった
ベルリンの地下鉄 リヒャルト・ワーグナー・プラッツ駅に掲げてある絵の紹介
(すべてではありません)
それぞれの絵の謂れは今後の課題です