謂れとかたち
俱利伽羅龍の天井絵:宝善院の向拝(神奈川・平塚市平塚)

宝善院
福生山宝善院の開山は約820年前の建久三年
鎌倉八幡宮寺に下向した京都・東寺の学問僧によって開山された
本尊は、源実朝公の妻の念持仏と伝えられる、京都より請來の不動明王

戦国時代は小田原北条氏の庇護を受けた
今の寺紋は「北条のミツウロコ」
東海道五十三次の宿駅制度を制定した家康公は
当院を平塚宿の寺院方差配寺と決め、同時に広大な寺領を安堵した
江戸時代三百年を通じて当院は平塚宿菩提寺として平塚の中心的寺院だった



宝善院 正門


宝善院 本堂正面

本堂の唐向拝
唐向拝は寺社建築の正面に付ける装飾屋根
当院の唐向拝は本山である東寺の勅使門(国宝)を参考にした
彫刻は表正面が朱雀、奥正面が玄武
四神のうち南方と北方の神
天井絵は俱利伽羅龍と四季の自然
使用された絵の具は日本古来の「岩絵の具」、銀色はプラチナの粉末
東寺創建1200年記念事業(平成七年)
【現地の説明板より要約】


向拝:上部より天女の懸魚・表正面の朱雀・俱利伽羅龍・奥正面の玄武



向拝の天井


絵:俱利伽羅龍と四季の自然


俱利伽羅龍 全図


俱利伽羅龍 頭部


俱利伽羅龍 尾


宝善院
所在地:神奈川県平塚市平塚1-23-16
電話:0463-32-0387

201020
向拝の四神の彫刻
龍の謂れとかたちのTOPへ