吉保八幡神社(きっぽはちまんじんじゃ)
吉保八幡神社は、千葉県鴨川市仲(安房国長狭郡)にある神社
御祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと)
天長6年(829年)に吉保郷の鎮守として宇佐八幡を勧請
素戔鳴命(すさのおのみこと)・天穂日命を吉尾地区の鎮守神として祀ったのが始まり
文安年間(1444~1448)に里見氏の家臣緒方加賀守茂次が祈願所として再建したと伝えられている
八幡神社になったのは天正15年(1587)
現在の本殿は天明年間(1781-89)頃に建てられたもの
明治6年(1873)郷社に列した
吉保八幡神社
吉保八幡神社の拝殿正面
吉保八幡神社 右奥が本殿
吉保八幡神社の本殿の向拝
中央に龍、左右に犀が取り付けられている
本殿の向拝の青龍の彫刻
向拝の中央に龍、左右に犀、左右の柱に阿吽の獅子や獏
向拝の裏側に牡丹の手挟みなどの彫刻が取り付けられている
中央の龍の裏面《彫工 武志伊八郎信由作》の銘が刻まれている
製作年代は不明だが、波の伊八30歳代後半の作と推測される
(伊八の青龍の彫刻は本殿にあるため、通常は見ることが出来ません)
拝殿の向拝の青龍
向拝の青龍
向拝の青龍の頭部
龍の彫刻の裏面
武志伊八郎信由作の銘
青龍の左右に取り付けてある犀の彫刻
当時この地域では阿は右、吽は左に配置されることが一般的だった
(現地の説明版には「犀」と表示してある)
犀の彫刻 左側 吽形
犀の彫刻 右側 阿形
住所:千葉県 鴨川市 仲253
問い合わせ(電話番号):鴨川市教育委員会生涯学習課 04-7093-3800
190606
拝殿向拝の龍の彫刻
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