龍の謂れとかたち
龍の謂れとかたち
金乗院本堂の龍の彫刻 《波の伊八》
金乗院
金乗院は伊八の生家のすぐ近くにある金乗院の本堂は、平安時代初期に弘法大師ゆかりの大日如来像を安置するために建てられたといわれる現在の本堂は昭和7年(1932)一千百年遠忌を記念して再建されたもの本堂正面の欄間には《酒仙の図》が彫られている7人の酒仙は、この本堂で200年間も舞えや歌えの宴を開いている
金乗院の山門 金乗院の大日堂
波の伊八
《波の伊八》は武志伊八郎信由という1751(宝暦元)年に現在の千葉県鴨川市に生まれ、1824(文政7)年に没した宮彫師房総南部を中心に、神社や寺院の欄間の彫刻などのすぐれた作品を多く残した
特に外房の荒海を象徴するかのような、「波」の浮き彫りが独得の作風とされ、《波の伊八》と称される職人仲間では「関東に行ったら波を彫るな、彫ったら笑われる」と語られていたという
伊八の作品は
波のみならず、龍の彫りも実に巧み房総を中心として多くの寺社に残っている
波の伊八の龍の彫刻
本堂の向拝には《向拝の龍》の彫刻が置かれており、初代伊八28歳の時の作雨上がりの石畳に移った青い空を反射して、白龍が青龍に見えることもあるという金乗院の山門には、24歳の初代伊八の作と43歳頃の四代伊八の作が同居している
大日堂の向拝には《向拝の龍》の彫刻が置かれている
向拝の龍
向拝の龍の彫刻を斜め下方より見る
向拝の龍の彫刻を正面下方より見る
向拝の龍の頭部の詳細
酒仙の図
大日堂正面の欄間には《酒仙の図》が彫られている
大日堂正面の欄間には《酒仙の図》が彫られている
《酒仙の図》の中央部
金乗院
住所:千葉県鴨川市打墨709電話:04−7092−2043
110228/120323
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