龍の謂れとかたち
称念寺の本堂の欄間の龍三体の図《波の伊八》
称念寺
称念寺は長南町千田に所在する浄土宗寺。山号は唐竺山、院号は西明院
寺伝では徳治2年(1307)時宗第二祖他阿真教上人の開祖とされる
慶長年間(1596-1615)に至り浄土宗に改めた
境内正面の山門、中門(向唐門)、本堂が一直線に並ぶ伽藍配置となっている
参道から進むにしたがって、山門、中門、の順に敷地が高くなっている
称念寺の山門(楼門)
奥の階段の上にに中門(向唐門)が見える
その奥の一段高くなったところに本堂がある
称念寺の本堂 正面
龍三体の図欄間三間一面
720cm×250cm 3体
この龍の彫刻は、名人房州の伊八と言われた、初代武志伊八良信由の作
中央正面の昇り龍は尾が天井まで巻き上がる
四肢と火炎とのひらめきが無限の広がりを連想させる
これに対する左右の降り龍が荒波に勇躍している
初代信由の作品には彩色を施しているものが多い
この八方にらみの龍の鱗は、左を白、中央を青、右を紅で染めている
刻名の文政6年(1823)11月は後銘である
欄間は、文化11年(1814)6月着工、同年中に完成
約9年後に銘を刻んだ
【現地の長南教育委員会の看板より】
八方にらみの龍の鱗は、左を白、中央を青、右を紅で染めている
【写真:『文化協会だより 第2号』より】
中央正面の昇り龍は尾が天井まで巻き上がる
【写真:『文化協会だより 第2号』より】
称念寺
住所:長生郡長南町千田1370
電話:0475−46−1615
120402/120403/130121
龍の謂れとかたちのTOPへ