謂れかたち
円覚寺塔頭 白雲庵本堂の天井絵 《雲龍》 鎌倉・山ノ内

白雲庵
白雲庵は臨済宗大本山円覚寺の塔頭のひとつ
円覚寺第十世で暦応3年(1340)に示寂した東明恵日禅師の塔所
正和年間(1312〜16)に退居寮として開創
白雲庵は円覚寺の中で最も古い塔頭である

禅師は曹洞宗を修めた中国元の高僧で、1309年に時の執権北条貞時の招きで来日
1310年に円覚寺第10世となる
暦応3年当寺にて遷化するまで、建長寺(18世)、寿福寺などの住職を務めた
室町時代末期に臨済宗に転宗

白雲庵の名の由来は、禅師が中国白雲山の住職だったこと
また「白雲抱幽石」という漢詩の一節に因んでいる

白雲庵は、昭和28年に宗教法人として独立
本堂は平成8年8月10日落成


白雲庵 入口


白雲庵 本堂


白雲庵 本堂 正面

本堂の天井画 《雲龍》 (入江正巳:画)
入江正巳は、前田青邨の教えを受けた書生だった昭和20年初期に白雲庵に奇遇
平成14年10月に来庵し、天井画を描くことを表明
平成16年11月23日に絵が完成、翌24日に入江正巳は死去
《雲龍》が白雲庵に運び込まれたのが12月25日


本堂の天井絵


本堂の天井絵《雲龍》



龍の頭部


本堂天井画「雲龍」落慶記念集と色紙
通常は本堂の内部は公開されていませんが
特別にお願いをして、ご住職が案内、撮影に立ち会ってもらいながら
天井画のこと、入江正巳画伯のこと、龍の話などを伺いました

また、落慶記念集(全22ページ)と天井画の色紙をいただきました


落慶記念集:ご住職より頂いた


本堂の天井絵《雲龍》の色紙:ご住職より頂いた

住所:鎌倉市山ノ内462
電話:0120−432−221(問い合わせ専用番号)
190104
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