龍の謂れとかたち
妙本寺祖師堂の向拝の龍(鎌倉市)
妙本寺
この寺一帯の谷を比企谷(ひきがやつ)という
源頼朝の重臣・比企能員らの屋敷があった
比企一族は二代将軍・頼家の後継争いの際、北條氏を中心とした軍勢にこの地で滅ぼされた
その後、乱から逃れていた末子能本が、日蓮上人に帰依し
一族の屋敷跡であるこの地に法華堂を建てた
これが妙本寺の始まりと言われている
宗派 |
:日蓮宗 |
山号寺号 |
:長興山妙本寺 |
建立 |
:文応1年(1260) |
開山 |
:日蓮上人 |
開基 |
:比企大学三郎能本 |
【現地の説明晩より要約】
妙本寺 正面
総門
祖師堂
棟札から天保九年(1838)と推定されている
桁行(正面) 五間、梁間(奥行) 六間で、瓦葺き入母屋造り
向背の中間に龍の丸彫がある
厨子と日蓮聖人像
祖師堂内の中央にある厨子は、江戸にあった鼠山感応寺(ねずみやまかんのうじ)より移設されたもの
厨子に祀られている日蓮聖人像は日法上人の作
池上本門寺・身延久遠寺と一本の木で彫られた「一木三体のお像」と言われる
妙本寺の像は日蓮聖人御存命時の製作で一番古いとされる
鎌倉市の重要文化財に指定されている
祖師堂 正面
向拝の正面
向拝の上部 向拝をつなぐ海老紅梁も見える
向拝の正面 上部
龍の全景
龍の頭部(1)
龍の頭部(2)
龍の彫刻を裏側より見る
左に爪、右に尾が見える
住所:神奈川県鎌倉市大町1-15-1
妙本寺二天門の龍
妙本寺祖師堂の手水舎の龍
150205
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