龍の謂れとかたち
龍の謂れとかたち
九州陶磁文化館 《柴田夫妻コレクション》の中の龍の絵柄の磁器
柴田夫妻コレクション
(第5展示室)
九州陶磁文化館の圧巻は、柴田明彦・祐子夫妻により寄贈された一大コレクションである
1990年から2003年までの14年の間に、19回にわたって合わせて10,311点が寄贈された
柴田明彦氏は昭和15年東京に生まれ、大学を卒業し食品会社を経営
20代から有田焼にひかれ、体系的に収集を行った
江戸時代の有田焼の歴史的な変遷と、消費地の生活文化の歴史を照合
柴田祐子氏は、昭和19年東京に生まれ、大学を卒業の同年柴田明彦氏と結婚
10代より古美術にひかれ、江戸時代の有田焼の小品を収集した
このコレクションの特徴
様々な種類の作品がそろえられている
江戸時代の17・18世紀に作られた有田磁器の歴史的変遷がわかる
いくつかのテーマを設け、有田磁器の各年代の様式の特徴、技術の変化などを紹介している
2006年には、国の《登録有形文化財》(工芸部門第1号)に指定された
有田の磁器を網羅的・体系的に収集した磁器のコレクション
世界的に見ても類例が無く、学術的にも極めて貴重な資料として認められた
寄贈された10,311点の中から、毎年12月に作品の展示替えが行なわれ、約1,000点が展示されている
柴田夫妻コレクションのすべてを見るために10年間は通うことが必要
図録
4,177件10,011点について、年代・器種・種類・形象の優先順で並べた総目録が作られている
中国磁器や肥前以外の産地の可能性が高いものを除いた
総目録は柴田夫妻コレクションを披露した8回の展覧会図録と関連付けられている
総目録から各回の図録に掲載された写真を見ることが出来るようになっている
龍の絵柄の磁器
2009年に展示されていた柴田夫妻コレクションの中より
龍の絵柄の磁器、染付3件、色絵7件を紹介する
染付 雲龍紋 大皿 染付 龍宝珠牡丹唐草紋 大皿 染付 団龍紗綾形紋 皿 色絵 龍花唐草文 皿 色絵 龍鳳凰文 皿 色絵 龍唐花寿字文 角皿 色絵 雲龍窓絵字文 鉢 色絵 団龍雲割菊文 皿 色絵 龍牡丹唐草文 蓋付碗 色絵 唐花龍鳳凰文 鉢 |