龍の謂れとかたち
鹿島神社の本殿の唐破風の懸魚(千葉・勝浦市興津)
鹿島神社
興津鹿島神社の創建年代等は不詳
歌人として著名な山部赤人が天平17年(754)に勧請したと伝えられる
当初は弁天山に鎮座していたが、妙覚寺第16世日嚴が当地に遷したといわれる
祭神は武甕槌命、經津主命・天兒屋根命を配祀する
明治39年勅令第96号を以て神饌幣帛料供進神社に指定された
社殿と拝殿は文化年間再建され現在に至る
彫り物は初代後藤義光作とも言われているが定かではない
鹿島神社
鹿島神社 本殿
鹿島神社 本殿正面
向拝と懸魚
唐破風と向拝
本殿の唐破風の懸魚(げぎょ)
「懸魚」は神社仏閣の破風(はふ:切妻屋根の妻側の三角形の部分)に取り付けられる
「懸魚」は「掛魚」ともかかれ、「けんぎょ」と呼ばれることもある
魚を吊るしたような形に似ていたことからこの名がついた
建物の一番の敵は火災、名前に「魚」がつくことから「防火」を願って昔からつけられていた
唐破風の先端の破風の拝みの部分《兎の毛通》のところに龍の彫刻を多く見る
唐破風などにつけられた懸魚は、懸魚の範疇を越えて華美な彫刻になっている
懸魚の龍の彫刻
龍の頭部
住所:千葉県勝浦市興津1181
撮影:2021/04/19
210422
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