謂れかたち
川崎大師 経蔵の天井画《双龍》

金剛山金乗院平間寺
真言宗智山派の大本山
別称:厄除弘法大師または川崎大師
1128年(大治3年)尊賢を開山、平間兼乗を開基とする
総本山は、京都東山七条にある智積院
成田山新勝寺(成田市)、高尾山薬王院(八王子市)とともに、真言宗智山派の大本山の寺院

平間兼乗は海中へ網を投げ入れたところ、弘法大師の木像を引き揚げた
兼乗は木像を洗い清め、花を捧げて供養していた。やがて、近くに小堂を構えた
諸国遊化の途中に訪れた高野山の尊賢上人は兼乗と力をあわせ、1128年(大治3年)平間寺を建立
1813年(文化10年)徳川幕府第11代将軍、家斉が訪れた


仲見世の入り口


仲見世通りより大山門を見る



伽藍配置

経蔵
経蔵とは仏教の経典を納める庫のことで、一切経蔵・経堂・経庫とも言われる

平成16年5月、大開帳奉修を記念して大本堂正面むかって左側に「経蔵」が建立された
「経蔵」の建立により文字どおり七堂伽藍が整い、川崎大師平間寺の戦後復興事業が集大成された
経蔵には中国最後の木版大蔵経「乾隆版大蔵経」7240冊が収蔵されている


天井画《双龍》
経蔵の天井の中央に丹青画《双龍》がある
韓国重要無形文化財第四十八号・丹青画匠技能保有者(人間国宝)である李萬奉老師によって画かれた
丹青とは〈赤・青〉を基調とする絵画
《双龍》のうち青龍(上)は王を、赤龍(下)は王妃を表し
また太極(万物生成の根源)の陰陽を表しており、宇宙の力を象徴している
龍は仏教の守護神(仏の化身)として日本に伝わり
我が国の寺社では、お堂の天井や襖にこれを画いて龍の加護を願っている

天井中央の《双龍》を囲む四面には、染川英輔氏により《飛天》が画かれている
飛天は、空を舞い、音楽を奏で、花を撒き、香を薫じて仏をたたえる天人
女性的な姿であらわされ、天女ともよばれる
【ホームページより】


天井中央の「双龍」を囲む四面には、染川英輔氏により「飛天」が画かれている


中心部の双龍


青龍は王を、赤龍は王妃を表している


青龍:王


赤龍:王妃

所在地:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
【撮影 2020年6月】

200620
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