龍の謂れとかたち
妙心寺の三門の龍の天井絵
妙心寺
妙心寺は、臨済宗妙心寺派大本山の寺院。山号を正法山と称する
本尊は釈迦如来。開基は花園天皇。開山は関山慧玄(無相大師)
寺紋は花園紋(妙心寺八つ藤)
日本にある臨済宗寺院約6,000か寺のうち、約3,500か寺を妙心寺派で占める
近世に再建された三門、仏殿、法堂(はっとう)などの中心伽藍の周囲には多くの塔頭が建ち並ぶ
平安京範囲内で北西の12町を占め自然も多いため、京都市民からは西の御所と呼ばれ親しまれている
南総門
三門
禅宗寺院では仏殿前の門のことを三門という
空門・無相門・無作門(無願門)の3つの悟りの境地をあらわす三解脱門の略称
ここを通って菩提の場に入るとされている
応仁の乱後,亀年禅愉(きねんぜんゆ)が住持の時に造営され
現在の三門は、鉄山宗鈍が家康の支援を得て慶長4年(1599)に建立
京都の禅宗寺院では東福寺三門、大徳寺三門に続いて古い三門建築で、国の重要文化財に指定されている
五間三戸(柱間5間のうち中央3間が通路)の二重門(2階建門)
高さ16m、幅12m
上層には須弥壇が設けられ、中央に観世音菩薩像(円通大士)、向かって右に善財童子、左に月蓋長者が従う
その両側には十六羅漢の各像が安置されている
三門
三門
龍の天井絵
東側の急な階段を昇って楼上に上がる
楼上の柱、梁、組物、天井など一面に極彩色の飛天、鳳凰、龍などの絵がが描かれている
天井の中央のスパンには龍の絵が配されている
【写真:BSフジ 妙心寺の七堂伽藍 より】
楼上の天井や梁には極彩色の絵が描かれている
中央の観世音菩薩像と龍の天井絵
龍の詳細
人頭鳥身の姿をした迦陵頻伽(がりょうびんが)
迦鳥(かちょう) 極楽にいるという鳥。美しい声で鳴く。声を仏の音声にたとえる
妙心寺
住所:京都市右京区花園妙心寺町64
電話:075−461−5226
150610
龍の謂れとかたちのTOPへ