龍の謂れとかたち
天龍寺の法堂の天井絵《雲龍図》
天龍寺
天龍寺は、臨済宗天龍寺派大本山の寺院
山号は霊亀山。寺号は天龍資聖禅寺と称する
本尊は釈迦如来
開基は足利尊氏、開山は夢窓疎石
足利将軍家と桓武天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた
天龍寺は過去に8回の火災に見舞われた。最後は1864年の蛤御門の変
明治30年に現在の伽藍に復興し今日に至る
天龍寺 正面
法堂
龍の天井絵 八方にらみの龍
法堂天井の雲龍図は《八方にらみの龍》と言われる
平成9年、天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として加山又造(1927〜2004)により描かれた
天井(縦10.6m 横12.6m)に厚さ3cmの檜板159枚を張り合わせ
全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に描かれている
直径9mの二重円相内に直接墨色で躍動する八方睨みの龍が描かれた
円周に添って移動すると龍のかたちは変化する
どの位置に立っても龍の視線がこちらを向いているように見える
移築当時は明治期に活躍した鈴木松年の雲龍図が描かれていた
損傷が激しく、現在ではその一部が保存されており、毎年2月に大方丈にて一般公開している
【撮影が許可されないので、写真は雲龍図図集のチラシより複写したものを使用した】
雲龍図 八方にらみの龍
龍の頭部と爪(五爪)
天龍寺
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
電話:075−881−1235
150609
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