謂れとかたち
清水寺の三重塔の龍の鬼瓦

清水寺

山号は音羽山(おとわさん)
北法相宗の大本山。1965年(昭和40年)に北法相宗となる

778年(宝亀9年)延鎮上人が開山
延鎮が夢告によって金色の滝を探していたところ、音羽の滝で行叡と出会い霊木を授けられ、
観音像を彫って滝の上に祀ったのが始まりとされる

798年(延暦17)坂上田村麻呂の創建
坂上田村麻呂が鹿狩りに当地に来た際
延鎮に殺生を戒められ、十一面千手観音を造る
807年(大同2)に田村麻呂夫人が仏殿を建立して、それを祀り、桓武天皇の勅願寺となった

810年(弘仁元年)に、鎮護国家の道場となり、嵯峨天皇から「北観音寺」の宸筆を賜る
後に音羽の滝の清らかな水に因んで清水寺と改名された

その後、幾度となく焼失と再建を繰り返す

現在の本堂は1633年(寛永10年)に徳川家光によって再建されたもの

1994年(平成6年)に世界文化遺産に登録される


西門  奥に三重塔の頭部が見える

三重塔

清水寺の三重塔は、847年(平安時代 承和14年)の創建。「子安の塔」と命名された

 火災に見舞われ、現在の三重塔は、1632年(寛永9年)に再建されたもの
重要文化財に指定されている

 三重塔としては日本最大級の建物で高さは約31メートル、本瓦葺き

初重(5.2m)・2層目(4.6m)・3層目(4m)

 1987年(昭和62年)の解体修理によって桃山様式の極彩色が復元された
【撮影:2023/5/14 小雨模様】



三重塔-1


三重塔-2


三重塔-3  南東の角を見る

龍の鬼瓦

塔の四隅に鬼瓦、三重塔の東南の角だけは「龍」が飾られている
京都の西北に位置する愛宕山には、都を火災から守る火伏の神が鎮座

正反対の東南には守り神がいないので、東南の角に龍を配す
音羽の瀧の龍神を敬うためとも言われる



3階屋根の龍の鬼瓦


2階屋根の龍の鬼瓦


1階屋根の龍の鬼瓦


1階屋根の龍の鬼瓦


1階屋根の龍の鬼瓦

清水寺
住所:京都市東山区清水
電話:095-551-1234

230712
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