謂れとかたち
目黒不動尊の大本堂の龍の飾り

目黒不動尊
目黒不動尊は天台宗泰叡山滝泉寺
大同3年(808)に慈覚大師円仁が開創したといわれる
家光が堂伽藍を造営し、以来幕府の保護あつく江戸近郊における参拝行楽の場所となる
熊本の木原不動尊、千葉の成田不動尊と併せて日本三大不動のひとつ
戦災で大半が焼失したが、再建された
「前不動堂」、「勢至堂(せいしどう)」は江戸時代の仏堂建築の面影を残す
境内裏山一帯からは縄文・弥生時代までの遺跡が発見されている


大本堂正面(昭和56年に再建)


4つの龍の飾りがある

木鼻(きはな)龍鼻
 木鼻とは木の先端という意味の《木端(きばな)》が転じて《木鼻》に書き換えられたもの
木鼻の取り付けられた場所で一番多いのは、向拝正面の水引虹梁が向拝柱の左右へ頭貫した部分
虹梁が向拝柱を頭貫し前方へ飛び出したところである
《大仏様木鼻》には象鼻・獅子鼻・獏鼻・龍頭などがあり
《禅宗様木鼻》には渦紋・植物紋などがある
室町時代には、彫刻美を誇るようになって、別木に彫刻した木鼻を柱にとり付けるようになり
《掛鼻》と称されるようになる

   
4つの龍の飾り

 
左右の龍の飾り

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