謂れとかたち
目黒不動尊の独鈷(とっこ)の瀧

目黒不動尊は天台宗泰叡山滝泉寺
大同3年(808)に慈覚大師円仁が開創したといわれる
家光が堂伽藍を造営し、以来幕府の保護あつく江戸近郊における参拝行楽の場所となる
熊本の木原不動尊、千葉の成田不動尊と併せて日本三大不動のひとつ
戦災で大半が焼失したが、再建された
「前不動堂」、「勢至堂(せいしどう)」は江戸時代の仏堂建築の面影を残す
境内裏山一帯からは縄文・弥生時代までの遺跡が発見されている

 
          仁王門正面                大本堂正面(昭和56年に再建)

独鈷(とっこ)の瀧
境内の不動堂に向かう石段の左側に、「独鈷(どっこ)の瀧」があり、滝の下が池になっている
*独鈷:密教で使う仏具の一種。鉄または銅製の両端がとがった短い棒
天安二年、寺の開祖慈覚大師が持っていたた独鈷(とっこ)を投げたところ
そこから瀧泉が湧き出したのが名前の由来とされる
この瀧はそれ以後涸れたことがない
池の中に「水かけ不動明王」が造立され、より清らかな心と身で、不動明王に参詣できるようになった

「独鈷(とっこ)の瀧」からの水は2体の龍から吐水されている

 
「独鈷(とっこ)の瀧」の下の池の全景                         水かけ不動明王

 
龍の吐水口(1)  龍玉を持っている

 
龍の吐水口(2) 爪は3本

071209/200211
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