謂れとかたち
水戸東照宮の燈篭の龍の彫刻

水戸東照宮
水戸東照宮は、茨城県水戸市にある神社
旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社
正式名称は東照宮で、一般には「権現さん」と呼ばれている
徳川家康(東照公)を主祭神とし、徳川頼房(威公)を配祀する
元和7年(1621年)、家康の十一男で水戸藩の藩祖である頼房が父の家康を祀るために
眼下に千波湖を見下ろし、遠く日光つくばの連峰を観望む霊松山に創建した
中央に東照大権現、左に山王権現、右に麻多羅神(唐の青龍寺の鎮守神で
比叡山の鎮守である日吉大神と同神とされる)が祀られ
創建当初は「三所権現」と称していた
元和10年に2代将軍秀忠の霊屋が建てられ、以降、歴代将軍の霊が相殿として祀られた
鎮座地名は、元禄12年(1684年)、2代藩主光圀によって「常磐山」(ときわやま)に改められた
創建以来仏式で祭祀が行われていたが、天保14年(1844年)、9代藩主斉昭によって神式に改められ
仏教色の強い左右の配神二座が除かれた
明治8年に県社に列格し、昭和41年(1966年)、神社本庁の別表神社に加列された
創建当時からの社殿は大正6年(1917年)に国宝に指定された
昭和20年(1945年)に戦災で焼失、昭和37年(1962年)に再建された
【Wikipediaと現地の案内より要約】


入り口 道路側(南)より



入り口階段 道路側(南)より



道路側よりのアプローチ



正面の鳥居より社殿を見る


拝殿正面 手前の両側に燈籠が見える 左の燈籠の奥に手水舎がある

燈篭の龍の彫刻
拝殿正面 手前の両側に2基の燈籠がある
頼房は、祭神徳川家康の33回忌にあたる30年後に、この燈籠を奉納した
八角形の大理石の基壇の上に据えられ
基盤は八角、格狭間(こうざま)に龍紋
その上に円形の連珠帯があり、八枚の反荷葉が竿を支えている

燈籠の竿の部分には、下記の内容が刻んである
東照宮 尊前
奉献銅燈籠兩基
慶安四年■月十七日
正三位行権中納言源頼房


現地では、燈籠の各面の龍のかたちの相違を見分けるのは難しい
写真にして並べてみると類似性を見ることが出来る
写真の奇数番号の龍は前向きであり、偶数番号の龍は見返り
型が同じとも見えるところもあるが、正確にはわからない

当日は天気が良すぎたこと、彫刻の位置(基礎部に配置でファインダーが覗けない)
周りに柵があることなど、撮影の条件が良くなかった


燈篭の全景(左)

燈篭の全景(右)


燈籠の基礎部分に龍の彫刻の配置が配されている


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燈篭の笠の蕨手の龍
燈篭の笠の蕨手に龍があしらわれている例は多く見られる
水戸東照宮においても三つ葉葵の紋と共に、蕨手に龍を見ることが出来る

燈籠の笠(左側)


笠の蕨手の龍

笠の蕨手の龍(右側)


笠の蕨手の龍

上野東照宮の銅燈籠(国宝)の龍の彫刻
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