謂れかたち
瑞雲山祥龍寺本堂の龍模様襖(札幌)

瑞雲山祥龍寺
曹洞宗の禅寺である祥龍寺は札幌の最高峰手稲山の麓にある
札幌の地では古刹のお寺でもあり、特に手稲では一番古いお寺
平成30年には開創130年を迎えることとなる

明治22年に、小樽市新栄海雲山龍徳寺四世得髄法宗大和尚(有田法宗)の命により当地に開基
一世、活道大禅大和尚(長谷大禅)が篤信寄附と村有地、一千六百余坪の払い下げを受け
境内地として、仮、本堂建立、説教所を創立、宗門の布教活動をする
明治30年に瑞雲山と号し、祥龍寺の寺号公称の認可を得る


祥龍寺  入口


祥龍寺  山門


新本堂
本堂は昭和48年に建立
本堂は平成28年7月に完成。3回目の建て替えとなる
桁行(まぐち)8.5間、梁間(おくいき)8間、後堂に開山堂を配置
本格的な禅宗建築様式で宮大工による日本古来の木造建築

屋根形状は銅板一文字葺きの入母屋屋根
外部意匠は禅宗様式を取り入れ角柱とし、柱頭は舟肘木
妻壁は木連格子
腰壁は鎧腰板貼り、正面に花頭窓を連窓
中央入口を両山紋付の桟唐戸



祥龍寺  本堂正面


龍模様襖
龍模様襖は「秋田組子細工」による日本伝統工芸による
能代市、由利本荘市で生産されている木材工芸品
「組子細工」は、「組手」といわれる細く薄い棒状の木材を精巧に組み合わせて模様を編み出す
室町時代に建物の様式として「書院造」が広まってくると
障子の桟などに組子を用いた装飾が加えられるようになった


本堂 内観


龍模様襖 右側




本堂 内観


龍模様襖
 
左側


龍模様襖 左側  【この写真は祥龍寺のホームページよりお借りしました】


瑞雲山祥龍寺:札幌市手稲区稲穂2条1丁目3番1号
TEL 011-681-3012


180408
龍の謂れとかたちのTOPへ