会津さざえ堂(旧正宗寺・円通三堂)
会津さざえ堂(*)は寛政8年(1796)に、正相寺の僧郁堂和尚によって建てられたと言われる
正面から螺旋状に右回りのスロープで上る
頂上の太鼓橋を越えると、左回りのスロープになって背面出口へ通じる
昇りと下りで夫々一周と4分の3を歩く
*栞(2015年入手)の表面には「会津飯盛山・さざえ堂(旧正宗寺・円通寺三匝堂)」と、
裏面には、「会津飯盛山旧宗寺のさざえ堂」と記されている
三匝堂(さんそうどう)
仏教の礼法である右繞三匝(うにょうさんぞう)に基づいて
右回りに三回匝る(めぐる)ことで参拝できるようになっていることから三匝堂という
昔は西国札所の三十三観音が祀られ
堂内を一周することで三十三所巡礼と同じ功徳が得られると重宝がられた
建物
このような構造は木造建築としては非常に珍しく、(塔状としては)世界唯一の貴重な建物
6稜三層形式向拝付の仏堂
銅板葺き(もと木羽葺き)
高さ16.5M、初層眞径約6.3Mの六角形平面に螺旋形回廊
正面に唐破風の向拝がある
建築史上、特異な存在が認められ、平成8年に国重要文化財に指定された
【2025/3/26 追記】

さざえ堂の構成
【堂に展示されている額より】

奥州會津飯盛山本参道入り口の鳥居
この先を右に曲がったところの石段の上にさざえ堂がある

石段の下よりさざえ堂を見る

石段を上り、さざえ堂の正面に至る

さざえ堂 正面

さざえ堂 側面(右方より見る)
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さざえ堂 側面(左方より見る)
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さざえ堂 側面詳細

正面から螺旋状に右回りのスロープで上る

最上階の天井には千社札がたくさん

左回りのスロープで背面出口へ至る

工事記録の木札
屋根大修理・本堂傾斜復旧工事・学術実測調査
向拝の龍
向拝には3頭の龍が配されている
中央上部と左右の向拝柱
向拝柱の龍は阿吽形に見えるが、意図されているかはわからない
(左:吽形 右:阿形)
向拝上部

向拝上部 右方より見上げる

向拝上部 左方より見上げる

向拝上部の龍

向拝柱の龍(左)

向拝柱の龍(右)

龍の爪 3爪(1)

龍の爪 3爪(2)

夕日に映える さざえ堂(上方より見る)
【3枚の写真を合成して作成しています】
さざえ堂
住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404
電話:0242-22-3163
150821/250326
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