謂れとかたち
江東の地に四神が降り立つ

東京都江東区
東京都の東部、隅田川と荒川に挟まれた位置にあり、東京湾に面している
江戸の東端にあたり、江戸時代に埋め立てが始められた地域
「江東」の区名は、隅田川の東に位置するという地理的な意味から、辰巳区、東区、永代区などの候補の中から選ばれた
区内陸部は古くから住宅地および工業地域
臨海副都心や南砂地区などは大規模マンションや医療・福祉施設の建設が相次いでいる
豊洲地区や夢の島地区には子供向け施設が充実している

四神相応
東アジア・中華文明圏において
大地の四方の方角を司る「四神」の存在に最もふさわしいと伝統的に信じられてきた地勢や地相のことをいう
四地相応ともいう

東は青龍、南は朱雀(鳥)、西は白虎、北は玄武(亀と蛇)という神獣がそれぞれ鎮護する
四神は方位の他、時・季節・色・地勢などを司る

青龍は東方・朝・春・青・流水
朱雀は南方・昼・夏・赤・湖沼
白虎は西方・暮・秋・白・大道
玄武は北方・夜・冬・黒・丘陵


江東の地の四神
 亀戸駅前公園を改修した際に、亀のモニュメントを設置し、北の「玄武」に見立て
以来、東大島の「青龍」、若洲公園の「朱雀」が設置され
平成27年(
2015)9月に豊洲シビックセンター前に白虎のモニュメントが設置され
江東の地に四神がそろった


四神 設置時期 設置場所 住所
青龍 平成 9年 東大島駅前広場 大島9-3-14
白虎 平成27年 豊洲シビックセンター 豊洲2-2-18
朱雀 平成18年 若洲公園 若洲3-2-1
玄武 平成 4年 亀戸駅前公園 亀戸2-21-9


江東の地の東方を守護する青龍
東大島駅は、江東区と江戸川区の区境の河川橋上駅でホームに行政区分標がある全国でも珍しい駅
 東方を守護する青龍は、東大島駅前の江東区側の広場の整備に際してロータリーの中央に設置された
青龍は芝生の中の台座の上の半円形の支持部の上に置かれている
青龍が右手に持っている龍玉が光り輝いている



江東の地の東方を守護する青龍  【東大島駅前ロータリー】


江東の地の東方を守護する青龍(全景)

  
青龍のかたち(1・2)


青龍のかたち(3)


青龍のかたち(4)


青龍のかたち(5)


青龍のかたち(6)  側面と龍玉 

江東の地の南方を守護する朱雀
『夢の島』というゴミ処理場よりも南に位置する
区の南部にある若洲海浜公園が平成18年(2006)4月に区に移管され、区立若洲公園となった
区への移管を記念して、多目的広場の北東の一角に朱雀のモニュメントが設置された
朱雀は若洲の風車(風力発電施設)と並ぶ新たなシンボルとなった


朱雀は区立若洲公園の北東の隅、風車の近くにある
右奥に東京ゲートブリッジが見える


朱雀は風車と並ぶ新たなシンボル


朱雀のかたち 腹部


朱雀のかたち 側面


朱雀のかたち 背面


朱雀のかたち 胴


朱雀のかたち 胸と頭部


朱雀のかたち 頭部


朱雀のかたち 夕映えのシルエット


江東の地の西方を守護する白虎
 豊洲シビックセンターは、江東区の発展が続くエリアの行政と文化の拠点
出張所・文化センター・図書館等の機能を備えた複合施設
平成27年(
2015)9月24日に豊洲駅前に開設された
開設に合わせて1階の入り口の前に白虎のモニュメントが設置された
白虎の色は白色ではなく、金色の仕上げになっている


シビックセンター前の白虎


白虎のかたち(1)


白虎のかたち(2) 後姿

白虎のかたち(3) 正面


白虎のかたち(4) 頭部側面

白虎のかたち(5) 頭部正面



白虎のかたち(6) 足と爪


江東の地の北方を守護する玄武
 平成4(1992)年に、亀戸駅前公園を改修した際に、亀のモニュメントが設置された
「はね亀」を北の玄武に見立てた
亀のモニュメント「
HANEKAME’92」は造形作家の松本哲哉の作品
3匹の羽のついた亀が重なっており、一番下がお祖父さん、真ん中のがお父さん、一番上が子供
 三段重ねの亀は噴水の機能も持っており、決まった時間に子亀の背中から水が飛び出す
池と台座は、亀の甲を見立て六角形にデザインされている



玄武(はね亀)  亀戸駅前公園 


玄武(はね亀)  正面

玄武(はね亀)  背面


玄武(はね亀)  頭部


玄武(はね亀)  最上部の子供に噴水の水が落ちる


玄武(はね亀) 噴水が休止した状態

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