龍の謂れとかたち


謂れかたち

染型(そめがた) 吉岡コレクションの「雲龍」

染型(そめがた)とは、「染物をつくるときに使う型紙」のこと。
染型は、染色用道具の一つであり、染色技法を用いる染物をつくる時に利用されている。


「型紙 型染 吉岡コレクション」 図書出版 紫紅社 1989 より

一つの染型からたくさん染物をつくる場合、染料や糊となど水分を含んだものを型紙につるため、
型紙が単なる紙では水気によってふやけてしまい、デザインがきちんと表現されないなど用を足しません。
そのためにも、染型として使用される紙は、かなり細やかなデザインを表現するために、
幾分の厚みがあり、耐水性や耐久性が求められます。
また状態を長く保持できる条件を満たす素材が求められます。
最近は、合成繊維が織り込まれた紙も使われていますが、
伝統的な「和紙型紙」は、何枚かの和紙を柿の渋で張り合わして作られたものが使われます。

060803/
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