謂れとかたち
柴又帝釈天の瑞龍のマツ
柴又帝釈天
柴又帝釈天は、正式には経栄山題経寺と号する
旧本山は大本山中山法華経寺
寛永6年(1629)に、禅那院日忠および題経院日栄という2名の僧によって開創された日蓮宗寺院
18世紀末、9世住職の日敬の頃から当寺の帝釈天が信仰を集めるようになり
「柴又帝釈天」として知られるようになった


仁王門を入って、瑞龍のマツ・帝釈堂拝殿・手水舎を見る

瑞龍のマツ
現地に掲げられている「東京都指定天然記念物(植物)」の説明をそのまま記す

東京都指定天然記念物(植物) 瑞龍のマツ

所在地 葛飾区柴又七丁目一七五一番一

指定 平成二八年三月一一日

 

 「帝釈天」の名で知られる経栄山題経寺。その参道から二天門をくぐって境内に入ると正面に帝釈堂が建っており、その帝釈堂の手前、向かって左に生えているのが瑞龍のマツです。

 幹は上方にまっすぐ伸び、大枝は北、南、西の三方に長く伸びています。そのうち、西の枝は石畳に沿うように長く伸び、南北の枝は帝釈堂を守護するかのように庇の前に伸びています。その生き生きとした姿は、頭を空に向け、尾を西に伸ばして天に昇る「龍」のようです。

 縁起によると、題経寺は寛永六年(一六二九)創建で、開基の日栄上人 が柴又に寄った際、見事な枝ぶりのマツと、その下に霊泉が湧いているのを見つけ、この地に庵を設けたことがその始まりとされています。この時に日栄上人が見た木が、瑞龍のマツとされています。

 瑞龍のマツは、帝釈堂正面と一体となって景観をなしており、また帝釈天題経寺の創建の由来を伝える銘木、巨木として重要です。

平成二九年三月 建設

東京都教育委員会


瑞龍のマツと帝釈堂拝殿


帝釈堂正面と一体となって景観をなしている


瑞龍のマツと帝釈堂拝殿

柴又帝釈天
住所:東京都葛飾区柴又七丁目10番3号
231128

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