龍の謂れとかたち
デューラーが描くドラゴン(ヨハネの黙示録)
デューラーはこれまでの伝統的な図像を自分で総合させてさらに強い表現を与える
単に宗教上の図像だけでなく、画家自身が信仰なり大衆の持つイマジネーションの部分を集めて
新たに創造してゆく過程が見える
このドラゴンの姿はデューラーの創作のように見えるが
西洋人が考えている『黙示録』の中の龍の典型的なものといっても良いと思われる
【安田喜憲 編 龍の文明史(八坂書房) 第3章 田中英道 「西洋のドラゴンと東洋の龍」より】
デューラー 《太陽の女と七頭ドラゴン》 1498年
デューラー連作木版画の第9画
【出展:ドラゴン 反社会の怪獣 ウーヴェ・シュテッフェン著 村山雅人訳】
デューラー 《大天使ミカエルとドラゴンの戦い》 1498年
デューラー連作木版画の第10画
【出展:ドラゴン 反社会の怪獣 ウーヴェ・シュテッフェン著 村山雅人訳】
デューラーの自画像
アルブレヒト・デューラー(Albrecht Durer, 1471年5月21日 - 1528年4月6日)
ドイツのルネサンス期の画家、版画家、数学者
2010年の霙交じりの雪の日にミュンヘンのの《アルテ・ピナコテーク》を訪れた
写真はその時撮影したものである
顔の右、金文字の銘文には
《アルブレヒト・デューラー ノオリクム(南ドイツ地方)の人 不朽の色彩で自らを描く 28歳》
と書いてある
左には制作年と画家のイニシャル《A》と《D》を組み合わせたモノグラム(図案文字)がある
強調された手は、右利きの画家の《創造の右手》
連作木版画を彫っているとき、デューラーはどんな顔をして、何を考えていたのであろう?
デューラー:自画像 1500年 67.1×48.8cm
【2010年3月にミュンヘンの《アルテ・ピナコテーク》で撮影】
デューラーの有名な《四人の使徒》はこちらこちらにあります
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