謂れとかたち
鏝絵の龍 東福寺の本堂正面の小壁

東福寺
洞宗寺院東福寺は、延命山と号す
本尊は十一面觀音
慶長年間(1596~1614)に沼間海寶院第三世一機直宗が開山
改宗:天正18年(1590)三浦半島が徳川の直轄地となり
代官長谷川七左衛門によって現在の曹洞宗に改宗された
三浦三十三観音の13番

本堂より一段低いところある観音堂の観音菩薩は「海難よけの観音様」として信仰されている
次のような伝説がある
江戸時代の初期、西浦賀廻船問屋淡路屋治兵衛の回船が大しけに遭い
船頭はじめ乗組員が日頃から信仰する観音様に助けを求めると船の舳先に観音様が出現し
海は穏やかになり助かったと云う伝説により
当山(東福寺)に聖観世音菩薩が祀られた
海難除けとして浦賀港の出入船の航海の安全を祈願している。
【2024年9月 撮影】

 
石段を昇り、門をくぐってさらに石段を昇り境内に至る


東福寺の本堂


本堂 正面

龍の鏝絵
本堂の正面の上部の小壁に8点の鏝絵がある
鏝絵は半肉彫の作品
昭和7年(1932)の岩田辰之助の作


正面上部の小壁に8つの鏝絵が飾られている


龍の鏝絵(左より2番目)


笙を奏でる人物を背中に乗せて波と雲の間を疾駆する龍


8つの鏝絵
正面の上部の小壁に飾られている鏝絵を紹介する
左より順に


牡丹に唐獅子(吽形)
右端に阿形がある



笙を奏でる人物を背中に乗せて波と雲の間を疾駆する龍


遊女普賢
左右に竹と雀を配して中央に象とそれに乗る遊女:普賢菩薩


浪に亀
逆巻く波間から頭と甲羅の一部を覗かせる神亀(霊亀)



雲間を羽を広げて飛ぶ丹頂鶴、頭頂部には紅色、頬には黄色の彩色


唐獅子
鞠と紐と戯れる唐獅子


迦陵頻伽(かりょうびんが)
菩薩の顔と鳥の下半身に翼。想像上の霊鳥で顔と声が美しいとされる


牡丹に唐獅子(阿形)
左端にが吽形ある



パノラマ写真 デフォルメされています

東福寺
住所:神奈川県横須賀市西浦賀2-2-1
240915

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