龍の謂れとかたち


謂れかたち

だ龍鏡(東京国立博物館)

古墳時代 4世紀
山口県柳井市茶臼山古墳出土
J−180

東京国立博物館の平成館1階の考古展示室で《日本の考古》開催されている
ここでは考古遺物で、石器時代から近代までの日本の歴史を紹介している
縄文時代の火焔土器や、弥生時代の銅鐸、古墳時代の埴輪などが展示してあり
その中に古墳時代の「鏡」が大量に展示されている
 《鏡》の名称に龍が使われているものがある
開催されている《日本の考古》と同時期に本館2階に展示してあった鏡を紹介する

だ龍鏡について
《だ龍鏡》は主として《環状乳神獣鏡》を手本として作られたぼう製鏡(国産鏡)
内区には乳をめぐる龍の長くのびた胴の上に、神像と口に棒状のものをくわえた小獣形をおく
神像と龍が頭を共有している場合が多いのがこの種の鏡の特徴である
このような大形で精巧な鏡を鋳造することができたということは、当時の技術水準の高さを物語っている

銅鏡は、弥生〜古墳時代の日本では権威の象徴として大変重要であった
この鏡は日本製で、直径45cm、重さ8950gもある
古墳時代最大の鏡である
このような大型の鏡の存在は、当時の工人の技術力の高さや
古墳被葬者の権力の大きさを知る手がかりになる
【展示の説明より】

紹介する写真の向きは展示の位置に従った


だ龍鏡   直径45cm  重さ8950g



だ龍鏡 中心部


だ龍鏡 中心部の詳細

111028/120108
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