龍の謂れとかたち
龍鳳堆朱長方形箱 東京国立博物館
「大明宣徳年製」 銘
明時代 宣徳年間 (1426-35)
TH−489
東京国立博物館
東京国立博物館−2017
東博へ初もうで 新年を寿ぐ鳥たち
2017年の干支である酉年にちなんで《暁の鳥》、《祝いの鳥》という二つのテーマのもとに
鳥を表した美術工芸品が特別1室と2室に展示された
暁の鳥では
十二支の酉は鶏の姿で現されるのが通例なので、鶏をモチーフとする作品が取り上げられた
黎明を告げる鶏は家禽として親しまれ、闘鶏などの遊戯も楽しまれ、鶏と人間との関わりを表した作品も展示された
祝いの鳥では
主に吉祥を表す作品を展示
鳥をモチーフとする美術工芸品には、鷹・孔雀・鶴・鷺・鴛鴦などに吉祥的な意味が込められる
実在の鳥ばかりではなく、人間の想像力が生み出した鳳凰などの瑞鳥も展示された
開催案内
龍鳳堆朱長方形箱
漆を何層にも塗り重ねて、文様を彫刻する技法を彫漆という
中国漆工の代表的な技法
これに朱漆を用いたものを、特に堆朱(ついしゅ)という
本器の蓋表には、中央に龍が雲気のなかを舞う窓を置き
その周囲に鳳凰たちが花卉のなかを飛翔する意匠があらわされている