龍の謂れかたち
俱利伽羅龍 脇指 大慶直胤(東京国立博物館)

銘(刻印・ナニワ) 大慶直胤(花押)
江戸時代・天保8年(1837)
F-15846

倶利伽羅龍 くりからりゅう
 倶利伽羅竜とは、不動明王が悪を切るため右手に持つ倶利伽羅剣に一匹の黒竜が巻きつき、剣先を飲み込まんとする図
不動明王が右手に持つ剣は降魔の剣とも呼ばれ
主尊として悪を罰するだけでなく、煩悩を打ち砕き、修行の効を達成させる慈悲の存在ともされている


脇指 大慶直胤
大慶直胤(たいけい なおたね)は出羽の国・山形出身
幕末を代表する刀工である水心正秀の弟子
のたれ刃に沸(にえ)がよくつき、砂流(すなが)のかかった相州伝の作風をよく示し
本庄(荘)義胤によるものと思われる緻密な刀身彫刻があることなど
天保年間頃の直胤の特徴が顕著である


脇指 大慶直胤


大慶直胤の俱利伽羅龍  本庄(荘)義胤によるものと思われる


俱利伽羅龍の詳細

180817
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