龍の謂れとかたち


謂れかたち

昇龍と降龍のある鳥居 宿鳳山高円寺境内の稲荷社

宿鳳山高円寺
宿鳳山高円寺は、弘治元年(1555年)に中野成願寺三世建室和尚により開山された曹洞宗の寺
本尊は観音菩薩像 阿弥陀如来像(室町期の作)も安置されている
徳川三代将軍家光が鷹狩りの際に休憩所としたことで有名となる
家光公ゆかりのこの寺には葵の紋が所々に見られる
当寺は寛保2年(1742年)から昭和20年まで4度も罹災
現在の本堂は、昭和28年に再建されたもの
【宿鳳山高円寺の立て札などより要約】


宿鳳山高円寺入り口

本堂



本堂屋根 葵の紋が見える

本堂屋根の鬼瓦(雄)


宿鳳山高円寺境内の稲荷社の鳥居 【撮影:2020年1月】


宿鳳山高円寺境内の稲荷社の鳥居 【撮影:2009年5月】

鳥居の昇龍と降龍
東京三鳥居と呼ばれているのは
品川神社、馬橋稲荷神社(阿佐谷)、宿鳳山高円寺境内の稲荷社の石鳥居
石鳥居の柱には昇龍・降龍の彫刻が彫られている

鳥居は、神社の象徴であり、門の一種として神域と俗域の境界を示すものとされている
その語源は「通り入る」、鶏の止り木の「鶏居」であるといわれる
 
鳥居に刻まれた龍は山門の仁王像、獅子、狛犬と同様の役割を担っており
神域を守護するもの
昇龍・降龍は、「上求菩薩、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる
上求菩薩とは、悟りを求めて厳しい修行に励むこと
下化衆生とは、慈悲を持って他の衆生に救済の手を差し伸べることを意味し
これら両方を合わせて修得すべきこととされている

   
昇龍 昇龍の下部 降龍の上部 降龍

昇龍 頭部の詳細 降龍 頭部の詳細


降龍

昇龍

鳥居を内側より見る
稲荷社の鳥居は、宿鳳山高円寺境内の
左奥、本堂の左側の奥まった所にひっそりと立っている
品川神社や馬橋稲荷神社(阿佐谷)の鳥居に
比べるとずいぶん小ぶりである

鳥居の昇龍と降龍の説明については、【狛犬の杜 別館 神使の館】を参考にした

宿鳳山高円寺
住所:東京都杉並区高円寺南4-18-11

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090524/090525
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