謂れとかたち
豊川稲荷(元赤坂)の手水舎の龍

正式には、豊川稲荷東京別院という
豊川叱枳尼真天(とよかわだきにしんてん)を祭祀する
8代将軍徳川吉宗に登用された寺社奉行の大岡越前守忠相が、
文政11年(1828)に妙厳寺(現豊川市)の山門鎮守として祀られていた茶枳尼真天の分霊を
赤坂一ツ木の下屋敷内に勧請、明治20年(1887)に現在地に移転した
愛知県の三州本山豊川稲荷の直轄別院で、大阪、横須賀、福岡、札幌にも別院がある
商売繁盛、学業、また芸能人の参拝が多い

 
山門と石段                              本殿正面

手水舎
手水舎に置かれている龍の種類は多岐にわたる
ここに紹介する2体の龍が絡み合っているのもひとつの典型である
「龍の謂れとかたち」のページでは初めてこのかたちの龍を紹介する

 
手水舎全景

 
吐水口の全景                      頭部の拡大

 
龍の側面                                           龍の正面

お狐様霊狐塚
本殿の前の普通は狛犬が置かれている位置にお狐様が鎮座している

霊狐塚は奥の院参道に向かって左側にある
以前は信者から納められた霊狐が並んでいた
遷座100年祭を記念して建立された

 
本殿前のお狐様


霊狐塚の狐たち

稲荷神社と稲荷信仰
稲荷神を祀る神社を稲荷神社(いなりじんじゃ)と呼ぶ
神道上の稲荷神社の総本社は京都市の稲荷山の西麓にある伏見稲荷大社
神仏習合思想においては仏法における荼吉尼天(だきにしんてん)が本地仏とされる
その総本社が愛知県の三州本山豊川稲荷

日本には2万社とも3万社の稲荷神社があると言われている
企業のビルの屋上や工場の敷地内などに祀られているものまで入れると無数
伏見稲荷大社のほか祐徳稲荷神社、豊川稲荷を日本三大稲荷とされている
その他は、笠間稲荷、竹駒神社、最上稲荷などが有名

稲荷の語源はイネナリ(稲成・稲生)で、稲の育つ様を言い表す
生命の源である食物に大きくかかわっている
赤い鳥居と神の使のキツネは、庶民に親しまれる稲荷神社のシンボルである
本来は穀物・農業の神、現在は商売繁盛の神として信仰されている

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