謂れとかたち
鏝絵の龍 善福寺(北品川)

音響山伝相院善福寺
善福寺は、時宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来
品川宿にある時宗3箇寺の一つ
鎌倉時代永仁2年(1294)に二代遊行上人・他阿によって開山された
原座の本堂は1802年に建立された
寺院建築としては珍しい土蔵造りで、屋根も方形造になっている
【2024年7月&8月 撮影】


善福寺の入口 門は工事中でした


本堂

本堂正面にある龍の鏝絵
善福寺本堂正面の壁の左右に、鏝絵(漆喰彫刻)がある
鏝絵は左右が一対の昇り龍と降り龍になっている
一部が失われ、かなり傷んでいる
入江長八
鏝絵とは漆喰を盛り付けて仕上げたレリーフ状の装飾のこと
この技法を完成させた左官職人が入江長八
幕末から明治にかけて活躍した鏝絵の名手
伊豆(現在の静岡県賀茂郡松崎町)から江戸に出て名を馳せ
伊豆長八とも呼ばれた
本堂の鏝絵も、長八の作と伝えられる


本堂 正面


龍の鏝絵 右が阿形 左が吽形  中央の扁額は新しくなっている 


龍の鏝絵(右):阿形


龍の鏝絵(左):吽形



鏝絵(中央) 扁額は新調されている


龍の鏝絵(右):阿形 龍の頭部

善福寺
住所:東京都品川区北品川1-28-9
240804

鏝絵:本龍寺の木鼻(東京・台東区)
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