中国における龍の起源
中国の古代に見られる龍の玉飾
【龍遍歴 901号 180511】

中国大陸に温暖化がおとずれ、旧石器時代から新石器時代になっていったのが約1万年前のこと
山間の洞窟から平原への移住がはじまり、黄河と長江の流域で二大農耕地帯が形成され、原始社会が各地で特色ある文化を生み出した
 紀元前4000年ころは、紅山文化が生まれ、それまでの母権社会から父権社会への移行期であるとも言われている

玉器の「玉」とは中国では軟玉という特定の鉱物を指す
中国で最初のうちは美しい玉石を用いて簡単な装飾品が創られた
紀元前3000年頃、権力者が登場してくると権力を維持するための儀礼に用いられる礼器として発達をとげる
「玉」に字には、軟玉という材質を指す音読みの「ギョク」と丸い形の訓読みの「たま」の両義がある

ここに紹介するものは《碧玉龍》を除いて、すべて下記よりの引用である
『世界美術大全集 東洋編 第1巻 先史・殷・周(小学館)』





碧玉龍
新石器時代 紅山文化
(前3500~前3000年頃)

内蒙古翁牛特旗三星他拉出土
長さ26.5cm 最大幅26cm


出典:
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/
index.php?id=546



h29
龍形玉飾
新石器時代
薛家岡文化(前3500年頃)

安徽省含山県凌家灘出土
長径4.4cm 厚0.2cm



h43
龍形玉飾
新石器時代
石家河文化

湖南省澧県孫家岡出土
長9.1cm 厚0.2cm



d76
玉龍
新石器時代 石家河文化

湖北省天門市石家河出土
直径3.5cm



d117
龍形玉玦(ぎょくけつ)
殷後期 殷墟文化

直径5.5cm



h122
龍形玉玦(ぎょくけつ)
殷後期
(前14~前11世紀)

殷墟婦好墓出土


径7.8cm



d120
龍形玉飾
殷後期
(前14~前11世紀)

殷墟婦好墓出土

長11.7cm 厚0.2cm



h127
龍形玉飾
殷後期~西周後期
(前14世紀~前8世紀)

山西省曲沃県大原市

長7.8cm 厚0.7cm



h214
龍形玉飾
(りゅうけいぎょくしょく)
長7.5cm 厚0.4cm



h216
龍形玉飾
(りゅうけいぎょくしょく)
長10.3cm 厚0.35cm



h227
龍文玉環
(りゅうもんたまかん)
径6.4cm 厚0.5cm



h221
双龍形玉飾
戦国前期(前5世紀)

湖北省随州市曾候乙墓出土

左長12.1cm 厚0.3cm



h223
龍形玉飾(一対)
(りゅうけいぎょくしょく)
戦国前期(前5世紀)

湖北省随州市曾候乙墓出土

左長11.3cm 厚0.6cm
右長11.5cm 厚0.6cm



h229
龍形玉飾
(りゅうけいぎょくしょく)
戦国中期(前4世紀)

河北省平山県中山王x墓地出土
長23.6cm 厚0.4cm



d258
玉髄龍形佩飾
(ぎょくずいりゅうけい
はいしょく)
春秋戦国時代

長8.6cm 厚1.5cm



d271
龍文玉飾
戦国中期(前4世紀)
河北省平山県 石塚荘市

長8.9cm 厚0.4cm



d272
龍文玉飾
戦国中期(前4世紀)
河北省平山県 石塚荘市

長22.0cm 厚0.5cm

180511
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