謂れかたち
本満寺本堂の唐破風の懸魚(千葉・千葉市中央区生実町)

本満寺
顕本法華宗寺院の本満寺は、宝珠山と号する
当寺は字横須賀にあり
浜野町の本行寺を開山した日泰上人が開基となり、文明5年(1474)4月に創建した
京都の妙塔山本満寺の末寺で顕本法華宗に属している
第14世日諌が再興、數ヶ寺の末寺を擁する中本寺格の寺院だった
現在、境内には本堂、庫裡、鐘楼等がある
明治以前には蓮如坊・台応坊の2塔頭があったと伝え
明治時代には乗池院、鬼子母神堂、閑居所があったといわれている


本満寺 正面


本満寺 本堂


本満寺 向拝


本満寺 唐破風の先端に懸魚が飾られている

拝殿の懸魚(げぎょ)
「懸魚」は神社仏閣の破風(はふ:切妻屋根の妻側の三角形の部分)に取り付けられる
「懸魚」は「掛魚」ともかかれ、「けんぎょ」と呼ばれることもある
魚を吊るしたような形に似ていたことからこの名がついた
建物の一番の敵は火災、名前に「魚」がつくことから「防火」を願って昔からつけられていた

向拝の屋根の唐破風の先端の破風の拝みの部分《兎の毛通》に龍の彫刻を見る
唐破風などにつけられた懸魚は、懸魚の範疇を越えて華美な彫刻になっている


唐破風先端の懸魚


懸魚(飛龍)


懸魚 頭部


唐破風先端の懸魚


唐破風先端の懸魚 斜めに見上げる

本満寺
住所:千葉県千葉市中央区生実町(オユミチョウ)1743
210604

本満寺の向拝の木鼻
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