謂れかたち
飯縄寺の鐘楼の龍の彫刻

天台宗飯縄寺(いづなでら)
千葉県いすみ市にある
大同3年(808年)に 慈覚大師(円仁)が開山、満蔵寺と号した古刹
房州を治めた武田氏が伝えた飯縄信仰により、戸隠の飯縄大権現をご本尊に頂き、飯縄寺と改め今日に至る
武田氏を頼って移った土岐氏により引き継がれ深く広まった
徳川期に、家康から家光までの三代に仕えた天海僧正(慈眼大師)縁の寺
江戸初期には上野の寛永寺の直轄の寺院となる


仁王門  室町期様式の藁葺屋根の山門

鐘楼
弘化3年(1864)の建立
様式は、入母屋造り、瓦葺
石造袴腰上に土台を据えて高欄付き廻縁を設けている
腰組は唐様三手先の詰組形式
腰羽目には、龍・虎などの動物彫刻が施されている
堂側の兎図左端に《上総の国東金町住人建方彫工大木飛騨藤原綱行》の銘がある

細部まで彫刻を施す手法は江戸時代末期の特色
次代様式の流れを知る上でも貴重な建造物
【現地のいすみ市教育委員会の看板より】


鐘楼全景


鐘楼の腰羽目は、龍・虎などの動物彫刻が施されている


腰羽目の龍と虎の彫刻


腰羽目の龍の彫刻(左)


龍の頭部


腰羽目の虎の彫刻(右)

飯縄寺
住所:千葉県いすみ市岬町和泉2935
電話:0470-87-3534

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