龍の謂れとかたち
方格規矩四神鏡 東京国立博物館
青銅
中国 後漢時代・1~2世紀
1面 横河民輔氏寄贈
TJ-645
中央の方格に十二支の文字を時計回りに配す
その周囲に
朱雀・青龍・玄武・白虎の四神、羽人と呼ばれる羽の生えた仙人
等を配している
その外側にの銘文には
鏡に表したの仙人の長寿ぶりがうたわれている
【2014年 展示の説明より】
十二支は時間(年月日)や空間(方位)を示す文字
漢時代の鏡では、天はまるく地は四角という思想のもと
中央の方形区画に十二支を配し
「子」(鼠)は北を示しました
十二支が動物の姿で表現されるようになったのは
南北朝時代から隋時代(6~7世紀)移行です
【2020年 博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ 展示の説明より】
方格規矩四神鏡 全体
方格規矩四神鏡 中心部
玄武
白虎 |
蒼龍 |
朱雀
十二支
鏡は全体として「天円地方」とされ、「天は円く、大地は四角」という
立体的で壮大な天地の構造として、古代中国の世界観を反映している
方格は、中央の紐(ちゅう)を囲む方形
正方形の区画(方格)は大地をあらわし、周縁(鏡背面の縁の厚みのある部分)は天空を示している
方格に十二支の文字が時計回りに配されている
中国では十二支を「子」、「丑」と漢字で表してきた
隋時代になり鼠や牛などの動物で表象するようになった
十二支鏡は災いを払うものと信じられ、隋時代に広く流行した
中心部 十二支
十二支の辰
十二支の文字
十二支の文字 個人蔵
140123/200224/230221
方格規矩四神鏡(個人蔵)
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