謂れとかたち
妙法寺の仁王門の龍(杉並区堀の内)

妙法寺
妙法寺(みょうほうじ)は、東京都杉並区堀ノ内にある日蓮宗の本山(由緒寺院)
山号は日円山
「(堀之内)やくよけ祖師」(おそっさん)として殊に厄除けのご利益がある寺院として知られている
江戸時代から人気のある寺院であり、現在でも、参拝するものが多い
古典落語「堀之内」の題材にもなるなど、街の顔にもなっている

創建は、元和年間(1615年 - 1624年)と伝えられている
元々は真言宗の尼寺であったが、日圓上人により、後に日蓮宗に改宗
山号は日圓上人に因んでいる
当寺院の日蓮像が厄除けにご利益があるということで、江戸時代より多くの人々から信仰を集めている
現在でも、厄除けなどのご利益を求め、多くの人が参拝に訪れている
元々は中本山であったが昭和27年に本山(由緒寺院)に昇格している。
現住は36世嶋田日新貫首(杉並区宗延寺より晋山)。通師堀之内法縁縁頭寺
【ウィキペディアより抜粋】


妙法寺 境内図


仁王門(山門)(におうもん さんもん)
仁王門は、当初鐘楼門として天明7年(1878)に建立された
3間1戸、桜門形式、入母屋造、本瓦葦、潜戸及び左袖塀付き
下層は桁行(間口)7.7メートル(通路の中央間3.3メートル)梁間(奥行)4.5メートル

正面両脇2間に仁王像を安置し、背面は吹放となっている
高欄付の縁を巡らす上層は、桁行7.1メートル(通路の中央間3.3メートル)、梁間3.8メートル
室内正面に厨子釈迦如来坐像を安置し、背面に附(つけたり)の板本尊を置いている

門内に安置されている仁王像
万治年間(1658~61)に四代将軍徳川家綱が千代田区麹町日吉山王社に寄進したもの
明治元年(1868)妙法寺に移され、増長、広目二天像と入れ替えられた
仁王像が妙法寺に移されたのは、かって堀ノ内が日枝神社領であった関係からと推測される
【東京都教育庁のポストカードより要約】


仁王門

多様なテーマを精緻に表現した彫刻がこの門の特徴
下層頭貫上の蟇股(かえるまた)の15種に及ぶ彫刻
頭貫木鼻の獏・獅子・象の彫刻
上層四隅の隅木下の龍の彫刻群は祖師堂の彫刻と類似
大工棟梁脇田与兵衛定元等の高い技術水準を示す
【東京都教育庁のポストカードより要約】


仁王門より境内を見る


仁王門 通路の上部


中央の龍を見る


龍の頭部


龍の頭部 斜めに見る


上層四隅の隅木下の龍の彫刻群


上層四隅の隅木下の龍の彫刻


上層四隅の隅木下の龍の彫刻(1)

上層四隅の隅木下の龍の彫刻(2)

上層四隅の隅木下の龍の彫刻(3)

上層四隅の隅木下の龍の彫刻(4)

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妙法寺の祖師堂の向拝の龍(波の伊八)
妙法寺の祖師堂の唐破風の懸魚(げぎょ)の龍(波の伊八)

妙法寺の祖師堂の扁額の龍
妙法寺の手水舎の龍
妙法寺の燈籠の龍
妙法寺の龍のお守り
妙法寺の辰の干支盃 2012
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